2014年12月01日

ブログ再開のお知らせ

皆様

色々とバタバタしてしまい、
しばらく放っておいてしまいましたが、徐々に復活させる気になって来ました。

ゆっくりなペースでですが、よろしくお願いいたします。

てしま
posted by JIAみやぎ at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2012年10月24日

第16回東北建築学生賞 結果のお知らせ

最優秀賞
記憶の丘                       
熊谷 雄     仙台高等専門学校

優秀賞
田ノ浦番屋 〜コミュニティ・文化・生業の再生拠点〜  
瀬野尾 真里子     東北文化学園大学

優秀賞
箱庭 〜安心と安全子どもたちの未来へ〜        
新妻 慎也  新長 一茂     wiz専門学校国際情報工科大学校

奨励賞 みやぎ建設総合センター賞
ひとの編み目、まちの編み目     
塩田 佑太郎     wiz専門学校国際情報工科大学校  

奨励賞 東北専門新聞連盟賞
都市のヴォイド 〜高密度な都市空間における小学校の提案〜     
永久 淳一     東北大学  

奨励賞 東北専門新聞連盟賞
水と暮らす  つかずはなれず     
中井 奨太     日本大学   

奨励賞 河北賞
     
加藤 雅人  平塚 亮太郎  福田 浩之     秋田県立大学

賛助会 特別賞
たかだいたがだいの灯
後藤 忠平  秋山 由衣  山口 裕史     八戸工業大学

賛助会 特別賞
ひとりだけふたりだけかぞくだけ     
米田 菜奈子     東北芸術工科大学

賛助会 特別賞
Ripple −音と暮らしのミュージアム−  
堰内 宏香     秋田県立大学

IMGP1153.jpg

 第16回JIA東北建築学生賞審査会は例年通りせんだいメディアテーク1階オープンスクエアで開催されました。
昨年は、3.11の東日本大震災の影響などで、開催日が11月上旬と大幅にずれ込んでしまいましたが、今年は例年同時期の10月19日(金)に行われました。昨年より3点少ない34作品の応募となりましたが、審査会にはほぼ全員の学生が参加していただいたこともあり、盛況のうちに終了しました。

応募作品の傾向としては、昨年に続き震災復興関係の作品が多く、通常の課題との審査基準の設定とその評価に審査員の方々は苦慮したようでした。結果的にも震災関連のテーマで取り組んだものが多く入選したことは、復興道半ばの現状として、それぞれの地域で様々な課題があるにことが改めて浮かび上がったように思います。

また、審査の方法も昨年から見直し、多くの作品を一同に審査するディスカッションのスタイルで行われました。応募作品を全体で再確認することができたうえで審査、投票が行われることは審査員とギャラリーの学生との一体感につながり、概ね好評だったようでした。
来年度以降もより公平、真正な審査が出来る体制を整えていきたいと考えています。

最後に各地域会ならびに関係団体から参加していただいた審査員の皆様、会場設営、進行などに御協力いただいたスタッフ、賛助会員の皆様、そして、学生賞に応募していただいた学生の皆さん、学校関係者の方々に心よりの御礼を申し上げます。

お疲れさま、有難うございました。

2012年度JIA東北支部・支部企画事業実行委員長 佐藤忠幸
posted by JIAみやぎ at 17:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 建築雑記

2012年10月07日

2012-10-04-福岡建築ツアー

前の記事の翌日、福岡の松山さんに、いろいろと連れ回してもらいました。
本人は九州でもピカイチに忙しい身だというのに・・・。

先ずは、NKSアーキテクツの末広さんご夫妻の保育所です。
外から見ただけですが、門型モチーフの繰り返しが面白いです。
きっと中でも、執拗に繰り返されているのでしょう。

2012-10-04a.JPG

打ち放しと、黄色の塗装の切り替えも、面白いし。
前夜、宣子さんにはいろいろとお話をお伺いしていましたが、すごく魅力的な方でした・・・。


ついで「ぐりんぐりん」
2012-10-04b.JPG

周りのうわさを聞くと「竣工当初とは違い、木々でうまく建物が覆われるようになって随分良くなった」とのことでした。

2012-10-04c.JPG

うううんんん…。
地面がめくれて様々な空間が出来ているのは面白いんだけど、人の、建物への近づき方が地上の真正面から一方的に近づくだけで、その点が普通の建物以上に普通なんですよねぇ・・・。

同じ伊東豊雄さんの、アルミのトイレ

2012-10-04d.JPG

2012-10-04e.JPG

2012-10-04f.JPG

これも良かった。

次。
ネクサスは実は二度目でしたが、今回は随分良いと感じました。
建築家の谷口遵さんの事務所にお邪魔し、案内をしていただきました。谷口さんは自宅と事務所をここにお持ちだそうです。

マークマック棟
2012-10-04g.JPG

2012-10-04h.JPG

ステーブンホール棟
2012-10-04i.JPG

2012-10-04j.JPG

2012-10-04k.JPG

レムクールハース棟
2012-10-04l.JPG

2012-10-04m.JPG

スティーブンホール棟が圧倒的に良かったです。
前に行った時には、中に入れなかったこともあり、「綺麗なデティール」くらいの印象しかなかったのですが、とにかく共用部といい、住戸配置といい、良く出来ています。雑誌で見たときにはクールハース棟に一番衝撃を受けましたが、いくとそうでもないんです・・・。クールハース棟は縦型の住戸配置アイデアの斬新さに惹かれますが、行くと「戸建て住宅の集約化タイプの構成」として見え、戸建て住宅よりも住戸と住戸の間のスペースが貧弱さが目に付いてしまいます。
一方でスティーブンホール棟は共用部分が非常に充実しており、「人と人がどうすれ違うか」が良く練られていると感じました。

実は、偶然にもスティーブンホール棟には福岡の錚々たる建築家たちが多く住んでいるそうです。

次いで大宰府天満宮のスタバ
2012-10-04n.JPG

2012-10-04o.JPG

これも良かったです。

菊竹さんの博物館
2012-10-04p.JPG

このでかさは、ある意味でこの時代の中では特異な輝きを放っていました・・・。
いまどきこんな作り方はあまりしないもんなぁ。

前日見せてもらった、松山さん作の個人住宅も本当によかったなぁ・・・。


少し手抜き気味ではありますが、二日連続で更新してしまいました・・・。
復興と関係なければ気が楽なんですけどねぇ。復興関連となれば、妙に気が重くなってしまうのです。
なんででしょう?
それはこの復興に関して、(正直に言って)何か為し得ている実感のある人は誰もいないでしょう、総理大臣を含めて。
それを今言葉にしてしまうことは、かなり「盛っている」感じになってしまう気がします。それを惜しげもなく開陳してしまうのは、政治的、プロパガンダ的なんですよねぇ。

しかしそんなことが広報をサボってよい理由にはなりません・・・、よねぇ・・・?ああ、サボりたい

手島
posted by JIAみやぎ at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2012年06月30日

写真で見るJIA全国学生卒業設計コンクール2012

ちょっと古い先週末の話題ですが、本選の運営に参加してきました。
こちらの公式サイトもあわせてご覧ください。
IMGP0474.jpg
(写真をクリックするとスライドショーです)
今年は審査風景をUSTREAM配信する予定でした。しかし、なぜか3次審査が近づくにつれ映像がコマ送り。回線にもう少し力が必要なことが判り、断念。残念。午前中の貴重な配信をご覧になった方はいらっしゃいますか…?会場でスマートフォンからアクセスした委員だけだったかなぁ。
(H)
posted by JIAみやぎ at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2012年01月07日

六甲枝垂れ

みなさま、あけましておめでとうございます。

ほんとうに復興支援活動等等でばたばたして、ブログどころではなくなってしまっていました・・・。何せ、この子煩悩な私めが、こどもの授業参観に食指を動かしているヒマも無いほどのバタバタぶりです。せっかく、年末に再度抽選に当たった「桂離宮」「修学院離宮」を断念するほどの勢いで、世間の濁流に呑まれまくっております。
毎年恒例の年末の西日本大移動も、秀吉並の「大返し」で……、28日に仕事を終えるとその足で10時半に仙台出発の昼の10時に神戸到着。帰りは1月1日3時に神戸を出発。その間もずっと、喫茶店やらデパートのフードコートで書類を引っ掻き回しておりました。

この年末で唯一、見たのが「六甲枝垂れ」。それも特に見るつもりも無く、こどもがどうしても行きたいとねだって30日に繰り出した神戸市営の「牧場」が年末年始の休暇で途方に暮れていたところに、出くわしたのが、今が旬の「六甲枝垂れ」でした。

DSC02259.JPG

DSC02276.JPG

DSC02280.JPG

DSC02282.JPG

DSC02285.JPG

DSC02287.JPG

DSC02300.JPG

DSC02288.JPG

DSC02292.JPG

DSC02302.JPG

DSC02303.JPG

DSC02304.JPG

あまり、コメントする勇気も無いのですが、特に鋭い用途を持たないこういった建築は、面白いとは言いがたいですなぁ、正直言って……。

しかしこうして写真で見ると、現物を見るよりもはるかに綺麗なような気がして、こうしてPCに向かってブログの編集を行っている自分が、一番驚いております。

(T)
posted by JIAみやぎ at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年09月25日

結局

2011-09-22-0.JPG

結局、翌朝一番の新幹線で仙台を出発し、一路京都を目指しました。順調に行けば10時38分に京都に着き、11時から桂離宮見学、午後には修学院離宮見学が見学できるのではと、宮内庁京都事務所に電話で内諾もいただいておりました。
ところが、昨夜の台風15号の影響で、東京発の新幹線が15分遅れで出発し、京都に着いたのは10時58分ころ。11時からの回には間に合わないとのことで、桂は諦めかけたのですが、宮内庁に電話をしたところ、「事情が事情なので、桂か、修学院のどちらかお好きな方をひとつを選んでください」
それで、午後一時半から桂離宮を見学することになりました。

一時半までの空いた時間に、ぶらりと立ち寄ったのは、まずは西本願寺です。
2011-09-22-a.JPG
飛雲閣の見学が予約制だと知らずにぶらりと立ち寄ったのですが、翌日の見学の申し込みをしておきました。
そして、隣の塀の隙間から、ちらりと見える飛雲閣です。
2011-09-22-b.JPG

次いで東本願寺。
2011-09-22-c.JPG

2011-09-22-d.JPG
なんだかどこも修理中ばかりですな……。

2011-09-22-e.JPG

2011-09-22-g.JPG

さて、ここからタクシーを飛ばして桂離宮へと急ぎました。

「修学院のほうが断然良い」「行くとがっかり」という声も多くあり、人によって評価の分かれる「桂離宮」ですが、結論から言うと私としては、抜群に良かったです。
「涙が出るほど美しい」
ひとつひとつ、写真を追って説明するのも野暮な感じもするのでパラパラと写真だけ並べてみると……、

2011-09-22-h.JPG

2011-09-22-i.JPG

2011-09-22-j.JPG

2011-09-22-g.JPG

2011-09-22-l.JPG

2011-09-22-m.JPG

2011-09-22-n.JPG
「園林堂」……これなんか、写真で見ていてつまらない建物だと何の期待もしていなかったのですが、飛び石を辿ってゆくと突然に大きな庇の下に入る構成になっていて、すごく面白かったですね。
2011-09-22-o.JPG

2011-09-22-p.JPG

2011-09-22-q.JPG
書院。

これなんか行ってみると「モダニズムそのまんま」でしたね。
この写真中央の構成は、今見ても面白です。マッスがあって、少し何かを反転させて、また、ボリュームを連続させているような……。こういう構成の方法って、現代的ですよねぇ……。

「小堀遠州の庭」「閑谷学校の小斎」に行っても思いますが、このころの日本建築って何か近代的精神のようなものをすでに達成しているようにも思います。なぜそう感じるのか、自分の考えを辿ってみると……、
『「造っている作者(建築家)個人の好みを隠すことなく披露して、公の場に持ち出し、そしてそれが作品として成立する」ことを微塵も疑っていない』んだと思うんですよ。そういう、個人と公の関係が何か、近代以前と以降を大きく隔てており、この時代の傑出した建築はそれをこちら側に大きく踏み越えてきている、と感じます。
これほど秀逸な建築を見ると、時代を飛び越えて、見る私たちにダイレクトに語りかけてくるような、そんな感じがするんです。「近代」ということの解釈は人によっていろいろとあると思いますが、わたしが建築を通して学び取った「近代」という感覚はそういった「個と公の関係」です。
これ以前にもすごい建築はたくさんありますし、そういうものを見て感動もするのですが、作者が語りかけてくるように感じるのは、ある種の「近代的精神」を宿した建築以降ではないでしょうか?

2011-09-22-r.JPG

2011-09-22-s.JPG

(手島 浩之)
posted by JIAみやぎ at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年09月21日

「桂」前夜

十数年来、何度も長期休暇のたびに申し込み、申し込んでは断られして、いつしか、申し込むことさえ疲れ、ひょっとして自分は何かのブラックリストに載せられている身ではないかと訝しく思うほどに思い詰めた「桂」…。

あるJIAの先輩であるM大学のS先生の計らいで、あっさりと拝観許可のはがきを手にすることが出来ました。そのときのうれしさったら、自分が宮内庁から後ろ指を指される日陰の身ではなかったことへの晴れがましさと、桂見学の念願叶ったワクワクとで、喩えようの無いものでした。よく考えたら、私は正月休み、ゴールデンウィーク、夏休みと大型連休の帰省時を狙って申し込んでいたのですから、外れて当たり前といえば当たり前だったんです、きっと!

はがきを手にした日からカミサンと指折り数え、次女は次女で、長女しか経験の無かった念願の飛行機に乗れると大はしゃぎでした。私とカミサンは、京都駅まではこどもを連れてゆくものの、そこからこどもふたりを新幹線に放り込み、実家のある岡山駅で父親に拾ってもらおうという魂胆でした。あとは京都で、桂離宮に・修学院離宮、そして何度行っても飽きない三十三間堂かなぁ、それとも前回訪れたものの改修中だった飛雲閣かなぁ、などと思い巡らせて……。

見学前日である今日の夕方の飛行機で、仙台空港から伊丹空港へと前入りするつもりだったのですが、何とまぁ、すごい台風「台風15号」が名古屋に大被害を与え、どんどんこちらに近づいておりました。最初は、まぁ大丈夫だろうと高をくくっておりましたが、前夜に兵庫に住む妹から「すごい台風だ」との電話があり、今日は朝からずっとインターネットの運航状況を気にしていました。
インターネット上のJALサイトでは、わがJAL2210便は「いつ欠航になっても仕方の無い便」に指定されているもののここまでの伊丹便はすべて順調に運航しているような状況でした。

しかし、方々のニュースでは、新幹線の何本が運休だとか、仙台空港発の飛行機何便が欠航だのと、次第に騒がしくなってきます。うちのカミサンからも頻繁に電話が入るようになり、妹からは関西の台風の凄まじさを悲観する電話も入り「私の勘ピーターでは8割方欠航だと思うよ」と言い残して電話を切り……。

結局、カミサンと話し「早めに仙台空港に行ってみよう」ということになりました。
車を運転し、空港ビルに到着するなり、カミサンはターミナルビルに駆け込んで、話しを聞いてくると、どうやら、我がJAL2210便以降の便はすべて欠航が決まったようでした。しかしひとつ、朗報があり、ANA便はまだしつこく17時30分発の便を飛ばす気十分だということです。
「それに賭けよう!」ということで、自家用車を民間駐車場に置きに行ったのですが、そこでハタと気付き、カミサンに「チケットは取ったのか」と聞くと、「まだ」とのことで慌ててターミナルビルに引き返しました。カウンターに行ってみると、案の定、あっという間にANA便のチケットは売り切れていて……、そりゃぁ、JAL便の欠航が決まった途端に、搭乗予定だった皆さんは一斉にANA便に飛び乗りますわな……。

「しかし、まぁ、このANA便もどうせ欠航になるよ」
とお互いを慰めつつ、ネットで検索してみると、東京から始発の新幹線に乗りさえすれば、9時からの「桂離宮」拝観にはギリギリ間に合うことがわかり、じゃぁとにかく仙台駅まで引返そう、ということになり、仙台駅まで車を飛ばしました。
チケットを買い、全席指定の「はやて」に座席指定も無く駆け込んだのですが、駅の構内のムードはどんよりと重苦しく、ここでも30分ほど前の便から運航を停止しているようでした。

2011-09-21a.JPG

気持ちとしては何が何でも明日は京都だとの思いがあり、何の根拠も無く駅弁とビールを買い、デッキ付近にゴザを敷いて、こどもたちに駅弁を食べさせ始め、こどもたちもはじめこそ「普通の席より断然面白い!!」と大はしゃぎだったのですが、だんだん「ねぇ、なんで普通のお席じゃないのぉ?」とごねはじめる始末……。

2011-09-21b.JPG

駅員さんに食い下がると、「新幹線は風速25mで運行休止することになっているが、仙台東京間で、35mを越えている箇所が3箇所もあり…」

結局、しばらく粘るも、新幹線は一向に動こうとせず、明日の始発で京都に向かうことにしました。京都駅到着は10時半過ぎ……。ちょうど桂離宮見学が終了する時間でありんす……。

こうも酷い台風では、タクシーもなかなかつかまらず、苦労しました。
2011-09-21c.JPG

とにかく家にたどり着き、止せば良いものを少し意地悪な気持ちで、あのANA便はどうなったか、ネットで確認すると、しっかり、飛んでました……。あーあ!!

またひとつ、もっと余計な検索をしてしまいました……。

「 東北新幹線【運転再開】 台風の影響で、運転を見合わせていましたが、20:00現在、運転を再開しています。なお、列車に遅れや運休が出ています。」

(てしま)
posted by JIAみやぎ at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年09月02日

つらつらと思うこと……。

「日本建築学会作品選集」という日本建築学会の主催する雑誌があるのですが、先日、その選考審査のために、もう一人の審査委員と一緒に、あちらこちらに遠出をしてきました。
わたしがお付き合いしたのは3日間だけですが、選考委員長である「彼」はそれに倍する日程を他の審査員との現地審査に加わっています。
「委員長であることの義務として、すべての現地審査に加わる」というのが彼の意見ですが、予算内に収まりきらない経費の相当分は彼の自己負担となっています。それでも構わないから、審査される側をぶった切る者の責務として(書類などではなく)建築のナマの姿を見て判断する、という覚悟の賜物です。

2011-09-02a.JPG
上の写真はこの一日の審査のなかで一番美しかった建築シーンです!!(苦笑)なんちって!!

長時間ドライブの割には建築的成果の少なかった一日でしたが、猛烈渋滞中の車中では、いろいろな話をお聞きでき、本当に楽しかったです。

良い建築を残そうと奮闘すればするほど、設計事務所の経営は大変だとの話になった際に、その「彼」はこんなことを言っていました。

「基本的にはね。お金の話は、それぞれの個人のお金に対する考え方の違いでしかないんだよ。
……ある建築家は『これだけ時間をかけて取り組んだけどいい成果が残せなかったから、きちんとしたお金はもらえない』って言うし、こっちの別のやつは、『労力も掛けなかったし、出来たものも良くないけど、お客さんが喜んでいるんだから良いんだ。そのぶん儲かった!』って考えるんだよ。……事務所が儲かっているのかどうかなんて、詰まるところ、『自分がお金に対してどう考えているか』だけなんだ」


素晴らしい洞察ですなぁ。
自分の金銭的欠落をこれくらい簡単に言い当ててくれた人は初めてです(笑)

あれ以来、ずっとあの言葉が頭の中でリフレインしております……。


(てしま)


posted by JIAみやぎ at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年08月15日

最近目にした、優れた天井を持つ建築、二題

うだるような猛暑の中、文字を入力する気力も失せ果て……、無声映画でも見るように、映像をお楽しみください。(苦笑)

先ずは、岡山市のオリエント美術館です。
2011-08-15a.JPG

2011-08-15b.JPG

2011-08-15c.JPG

2011-08-15d.JPG

2011-08-15e.JPG

2011-08-15f.JPG

2011-08-15g.JPG

2011-08-15h.JPG

2011-08-15i.JPG

2011-08-15j.JPG

2011-08-15k.JPG
建物だけ見ると決して古臭い感じがしないのですが、トイレだけは妙に旧式な感じがしました……。
また、この「便所」ってロゴも妙に旧式な感じじゃぁありませんか?
こういったデザインの部分の進歩は、近年凄まじい勢いですなぁ。

2011-08-15l.JPG
他にも多くの受賞プレートが掲げられていましたが、「JIA25年賞」だけお見せします。(笑)

ついで、福井の「東尋坊」に立ち寄った帰りに寄った「山代温泉」にある施設です。
2011-08-15m.JPG
「古総湯」という名前の建物だそうで、公共銭湯です。明治のころにあった建物を、写真を元に復元したようです。しかし内部空間はかなりモダンな構成なので、現代の考案だと思われます。

男風呂の内部……、変態だと間違われないよう、こっそりと撮りました……。
あ!よけい怪しいか!!
2011-08-15n.JPG

2階は休憩所になっていて、こんな感じどす。
2011-08-15o.JPG

(て)
posted by JIAみやぎ at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年08月12日

島根・からぶり紀行

最近お付き合いのある方たちから、「島根はいい、島根はいい」と聞かされ続ける昨今、それに追い討ちをかけるひと言に背中を押されて、島根に旅立つことにしました。
しかし、目指すは「足立美術館」。この庭園がすごく良かったと聞かされての出発でした。

山陰に向かう高速道路をひたすら北上し、途中で、折角だから出雲大社まで足を伸ばそう、ということになりました。
いやいや、本当に思いつきだけなんです……。

2011-08-11-a.jpg.JPG

2011-08-11-b.jpg.JPG
あら!なぜか本殿が見えない!!、と思いつつ良く見てみると、「平成の大遷宮」というやつで、つまり、「大修繕工事中」ということのようです。
2011-08-11-c.jpg.JPG
ああ、残念。ここまで遠路はるばるやってきて本宮を拝めないなんてなんと不運なことだろうと嘆きながらふと脇を見ると、こんな記述がありました。
2011-08-11-e.jpg.JPG
半ズボンの上、裸足にサンダル姿の私のような不心得者には本宮を拝む資格はないようです……(苦笑)

次いで、もうひとつの本命、「出雲大社庁の舎」です。
2011-08-11-f.jpg.JPG

2011-08-11-g.jpg.JPG


内部空間は本当に居心地が良い空間でした。今年の節電対策のためか、張り巡らされたゴーヤの緑のカーテンが、内部空間に柔らかい安らぎをもたらしているように感じました。

2011-08-11-i.jpg.JPG

2011-08-11-j.jpg.JPG

鈴なりに実ったゴーヤは、本殿にてお払いを受けた後にこうして配られていました。
これでうちの夕食は霊験あらたかなゴーヤチャンプルーに決定しました。

大きな鳥居付近で見かけた看板につられて、ここにも寄ってきました。
2011-08-11-k.jpg.JPG
「大社文化プレイス」伊藤豊雄事務所の設計ですが、全く期待せずに「まぁ折角だから、五分だけ寄り道させて……」とカミサンに言い訳しながらふらりと立ち寄っただけだったのですが、予想に反して良かったです。
……という言い方もすごく失礼な言い方ですね……、本当に申し訳ありません。

2011-08-11-l.jpg.JPG
上の写真は、エントランスですが、ここを何気なく通り抜けると、その見返りの写真が、下の写真です。
2011-08-11-m.jpg.JPG
エントランスの右側の下ってゆく通路のさらに左側に大ホールがあります。
こういう風に、ちょっとした仕掛けで、かろやかに、かつ、ダイナミックに全体の構成が成立している場面には、なかなかお目にかかることは出来ません。
作り手の、何かを発見したときの喜びの表情が目に浮かぶような構成だと思います。
しかし、この面白さをうまく文章で表現できれば良いのですが、素人の皆さんにこの喜びをお伝えするのは、これまた文章表現の技を磨かなければ出来ることではないのかもしれません……。
でも、そんなことにも挑んでいかなければ、何かの溝を埋めることは出来ないんでしょうね。

さて、大きな空間の中にもうひとつあるホール。
2011-08-11-n.jpg.JPG

2011-08-11-o.jpg.JPG
そして、盛土した丘のしたの部分に、図書館機能が収められていました。

中に入ると、
2011-08-11-p.jpg.JPG
円筒形の光庭を設けているのですが、これが結構実際の効果を発揮していて吃驚しました。実際の効果という意味では、メディアテークよりもはるかに実効性のあるつくりだと思いました。図面や写真で見るとこういう風には感じなかったと思います。

2011-08-11-q.jpg.JPG
そして、球面の天井に架けられた格子天井が思いのほか効果的なラインを構成していて、これにも少し驚きました。

このほかに、盛土で構成した丘と建築との境目を曖昧にしているところなど、見るべきところの多い建築でした。
しかし全体としては「伊東節」が炸裂してしまっているところが、ある意味で残念でなりません。
……「伊東節」の良い悪いを言っているのではなく、メディアを通してしまうと「伊東節」にひと括りにされてしまって、それ以上のものが見えてこないんですよねぇ……。

次いで、今回の大本命である「足立美術館の庭園」です。
米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で八年連続ナンバーワンを獲得したりとか、ミシュランガイドに掲載されたりとか、話題の絶えない美術館のようですが……、

2011-08-11-r.jpg.JPG

2011-08-11-s.jpg.JPG
ほら、やっぱり、ここにも書いてありました!!

そしてその庭園です。
2011-08-11-t.jpg.JPG

2011-08-11-u.jpg.JPG
手入れの行き届いた広大な庭園は、確かに素晴らしいものでした。
そうして創り上げた庭園と、よりすぐりの日本画を交互に見せ、お互いの効果を高めようとするアイデアも申し分ないと思います。

2011-08-11-v.jpg.JPG
しかしながら、ひとつだけ申し上げずにいられないのは、選りすぐりの日本画と、手間を惜しむことのない美しい庭園、そしてそれを鑑賞する人々の間にあり、それぞれを繋いでゆくべきものが、決定的に良くないのだと思います。
端的に申し上げると、それが「建築的ななにか」だということになるのでしょう。
ここに優れた建築があれば、私としては何を感じることもなく、健やかに心置きなく、すばらしい庭園と日本画を楽しむことが出来たのだと思います。

そうして、他の芸術の邪魔をすることなく、人々の活動に静かになにかを提供することも建築の大きな役割であると、真摯に感じた瞬間でした。

(T)
posted by JIAみやぎ at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

林原美術館

今回の帰省で、必ず行きたいと願っていたのが「林原美術館」でした。

今年二月に目にした驚愕のニュース
「林原倒産!!」
http://www.data-max.co.jp/2011/01/post_13506.html

WIKIPEDIAによると……、
株式会社 林原(はやしばら)は食品原料・医薬品原料・化学原料製品や試薬を研究・製造・販売するバイオメーカー(非上場)。創業は1883年、本社は岡山市北区下石井。主な製品はインターフェロン、トレハロースである。
元々は水あめ製造業であり戦後生産量日本一を誇った時代もあった。デンプンからの各種糖質開発を事業として特許を多数取得し、そこから得られた莫大な収益でさらに新たな研究を行っている研究開発型の企業である。

創業者の林原一族の同族企業だったが、後述の会社更生手続開始(経営破綻)によって林原氏は退陣へ追い込まれ、現在の社長は福田恵温。縁故採用に肯定的な企業であり、社員の公募はせず社員の多くは地元大学に頼み岡山から採用している。

日本国内で化石発掘から展示までを行う唯一の企業とされている。

林原グループは、岡山駅の至近の一等地に広大な土地(岡山藩主・池田家の所有地を買い取ったもの)を持っていることでも知られる。この土地の持つ含み益と特許が生み出す利益によって資金調達が容易なため上場する必要がなく、長期にわたる独自の研究開発を行うためにもあえて上場しないという方針である。この土地は長らく本社や駐車場(林原モータープール)、林原自然科学博物館などに利用されてきたが、「ザ ハヤシバラシティ」として再開発する構想も発表した[7]。

一方で研究開発費を捻出するなどの資金繰りに充てるため、岡山製紙や三星食品などのグループ会社を次々に売却した。

岡山財界とは密接な関わりを持つため、林原がADRの手続きをした事に対し岡山市長と岡山県知事が会見を行なった。

2011年1月、私的整理の一つである事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを申請したことを明らかにした。負債総額は1千億円を超えるとみられ、事業を継続しながら経営再建を目指すとしている[8]。また、岡山駅近所の有料駐車場と本社に岡山の地方銀行である中国銀行が、林原美術館に住友信託銀行が抵当権を設定していることを明らかにした。

不正経理の表面化などのため、2月2日の債権者集会の場で事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを断念したことを明らかにし、同日、林原・林原生物化学研究所・林原商事の3社は東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請した。負債額は1300億円超と見られ、岡山県内の経営破綻としては過去最大である。この責任をとって社長の林原健と実弟で専務の林原靖が取締役を辞任し、後任の社長には林原生物化学研究所の常務だった福田恵温が就任、創業以来一貫して林原一族が主導してきた同族経営に幕を閉じた。



こうしてみると、優秀な研究者が一発大山を当ててしまい、バブルに浮かれ自滅してしまっただけの話に思えてきますが、この林原の研究や文化に駆ける意気込みはまさに郷土の誇りでした。

「林原類人猿研究センター」http://www.gari.jp/
一民間企業が、広大なチンパンジーの研究施設を運営していました。その成果の何をどう役に立てるのかなど、あまり考えていなかったのでしょう。「チンパンジーの知能の研究は、人類にとって必要である」という科学者としての直感にのみ基づいて設立したのでしょう。

「林原自然科学博物館」http://www.hayashibaramuseum.jp/monphoto/index.html
モンゴルに恐竜の化石の発掘隊を派遣していたようです。
実は去年の夏休みに「恐竜展」を開催しており、むすめをつれて行ってきました。発掘隊に参加した研究者が直接説明してくれるコーナーがあったりと、並みの博物館で行う恐竜展とは違った視点が随所に見られました。「俺が掘り当てた恐竜」という視点で語られる骨の断片は、大人から見ても格好良かったです。


どれも、一民間企業が手をつける内容のものではないですよねぇ。
林原は本当に大丈夫か、と誰もが思いつつも、損得を抜きにして面白いと思うことには金に糸目をつけず、何でも手を出してしまう、そんな心意気に誰もが喝采を送っていました。
近年、ベネッセがあれだけ文化事業に手を出すのも、林原が様々な文化活動になにを躊躇することなく猛烈に手を出すのを横目に見て、「尊敬される経営者とはああでなければならない」と感じ入ったに違いありません。

そして今回見に行ったのが「林原美術館」です。
「やってるかなぁ」と少しどきどきしながら、行ってきました。

2011-08-10-a.jpg.JPG

「岡山城長屋門をエントランスゲート」として使っています。

2011-08-10-b.jpg.JPG

2011-08-10-c.jpg.JPG
「ああ、林原美術館」
てっきり、道場破りに荒らされたあとみたいに看板が外され、尾羽打ち枯れている様を思い描いていたのですが、大丈夫のようです。

2011-08-10-d.jpg.JPG

門を入ると、実は「前川國男」です。
2011-08-10-e.jpg.JPG

やはり、瀬戸内海は「松」なんでしょうなぁ……。
2011-08-10-f.jpg.JPG

ロビーの様子。
2011-08-10-g.jpg.JPG

2011-08-10-h.jpg.JPG

2011-08-10-i.jpg.JPG

2011-08-10-k.jpg.JPG

庭に出てみると……、
2011-08-10-l.jpg.JPG

ついでに、岡山から世界に飛び立とうとしている企業をもう一軒。これも林原と同じく非上場企業だと思われます。

2011-08-10-m.jpg.JPG

「鳥好」
最近同級生と呑みに出掛けるときには必ずこの店です。
六時を過ぎるといつも一杯だそうです。

2011-08-10-n.jpg.JPG

2011-08-10-o.jpg.JPG

2011-08-10-p.jpg.JPG

安いし……。

2011-08-10-q.jpg.JPG

なんと「ミシュラン掲載店」だそうです。

この日一緒にのみに出掛けた高校の同級生も、外資系大手繊維メーカーの社員なのですが、外人の客が来ると必ずこの店につれてくるそうです。
中途半端な高級店につれて行くよりも、外人客は大喜びだそうです!!

……しかし、大丈夫かミシュラン!!(笑)

(T)
posted by JIAみやぎ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年四国香川・栗林公園……

しばらく前から、ずっと念願だった香川県高松市の栗林公園に行くことにしました。
2011-08-09-a01.jpg.JPG
わたしがかつて住んでいた「岡山県玉野市」は、電車で岡山市内に出るよりもフェリーで高松に渡った方が便利だったこともあり、かなりなじみのある町です。
フェリーでの風に吹かれての一時間の船旅も、楽しいものです。

2011-08-09-a02.jpg.JPG
こんなクレーンでよってたかって、ガシャガシャと船をこねくり回している風景も、眺めているだけでも飽きるともありません。

2011-08-09-a03.jpg.JPG
現在、漁村集落の移転の手伝いをしていることもあり、漁業関連の情報には敏感になってしまいます。
2011-08-09-a04.jpg.JPG
こんな変わった形の小船がミズスマシのようにすいすい海面を滑って行きます。

2011-08-09-a05.jpg.JPG

やがて、高松の町並みが見えてきました。写真では撮り損ねてしまいましたが、「玉藻城」という高松の城が岸壁沿いに構築されていて、一般的な城郭とは違う景観をつくり出しています。フェリーは、城壁とやぐらに接岸するように錯覚するほど、隣接した船着場に到着します。

早く着きすぎて暇つぶしに寄った海岸沿いのシンボルタワーには、ちょっとだけ仙台七夕の飾りが吊るされていました。
2011-08-09-a07.jpg.JPG

2011-08-09-a08.jpg.JPG
施設真ん中のアトリウムの逆円錐形の空間を見て、うちのカミサンが「いろんなところであんな感じの形を見るけど、何か理由があるの?」
……んーっ! 何か理由はあるのでしょうか?

2011-08-09-a09.jpg.JPG
ああ、やっと辿り着いた栗林公園。小学校のころから遠足でも何度も訪れた場所ですが、こんな風にアピールしておりました……。
2011-08-09-a10.jpg.JPG

2011-08-09-a11.jpg.JPG
正面入り口から入ります。

2011-08-09-a12.jpg.JPG
わが娘たちは、無料貸し出し中の日傘をかざしております。

2011-08-09-a13.jpg.JPG
こんな風に、瀬戸内海らしく松の多い庭園です。

公園内には、ぽつぽつと茶屋が設けられています。
2011-08-09-a14.jpg.JPG

2011-08-09-a15.jpg.JPG
茶屋の脇には、こんな小屋が設けられていて、何かと見てみると、ここで休憩してお茶とお菓子がいただけるようです。
2011-08-09-a16.jpg.JPG

順路には幾つかの小高いビューポイントがあり、そこから全体が見渡せます。
2011-08-09-a17.jpg.JPG

見渡せたかと思うと、うっそうとした緑の中を分け入ってゆくような場所もあり、
2011-08-09-a18.jpg.JPG

2011-08-09-a19.jpg.JPG
見飽きないように構成が練られています。

要所要所に設けられた茶屋には、鯉のえさが売られており、それを見るたびに娘どもが騒ぎだします……。
2011-08-09-a20.jpg.JPG

2011-08-09-a21.jpg.JPG

2011-08-09-a22.jpg.JPG

娘が恋に夢中になっている隙に、また、小高いビューポイントに上ると……、
2011-08-09-a23.jpg.JPG
……やっと、見えてきました。
2011-08-09-a24.jpg.JPG

2011-08-09-a25.jpg.JPG

石橋の上でこどもたちが大騒ぎをしているので、何事かとおもうと、
2011-08-09-a26.jpg.JPG

2011-08-09-a27.jpg.JPG
池には亀やすっぽん(?)がたくさんいました。

そして、やっと辿り着いた「掬月亭」。
2011-08-09-a28.jpg.JPG

2011-08-09-a29.jpg.JPG

中に入ってみると……、
2011-08-09-a30.jpg.JPG

2011-08-09-a31.jpg.JPG
床の間もこんな風だったり……、

2011-08-09-a32.jpg.JPG
しかし、こうして実際に来てみると、「数寄屋造り」の建築が何で「雁行配置」なのか、ストンと腑に落ちます。図面や写真を見ているだけではこんな風に雁行配置を実感することは出来ません。

そして……、
2011-08-09-a33.jpg.JPG

これだけ開放的なつくりなので、開口部周りをよくよく見てみると、雨戸の収納にかなりの工夫をしています。
2011-08-09-a34.jpg.JPG
この部分の建具は、ずっとこちら側に引いてきて、コーナーの芯棒でくるりと90度回して、
2011-08-09-a35.jpg.JPG
あちら側に引き込むようになっています。

しかし天井も結構低く、それがすごく気取ってなくて良い気がしました。
2011-08-09-a36.jpg.JPG

2011-08-09-a37.jpg.JPG

そして、栗林公園駐車場のおじさんに教えてもらった「うどんや」。
2011-08-09-a40.jpg.JPG
いわゆる「製麺所」です。
2011-08-09-a39.jpg.JPG
小さい御椀一杯が一玉で160円。二玉で280円。大人の男性は二玉が標準なようです。てんぷらは一律80円。
2011-08-09-a38.jpg.JPG
しかし、うまかったです!!!

帰りに、谷口吉生さんの「東山魁夷せとうち美術館」に立ち寄り、長居をしようと思ったのですが……、
2011-08-09-a41.jpg.JPG
ふらりひと回りしただけで、あまり長居をする気にもなれず……、

しかし、瀬戸大橋のふもとに建つこの美術館から見上げる瀬戸大橋は、すばらしく巨大でした!
2011-08-09-a42.jpg.JPG

2011-08-09-a43jpg.JPG
ローマの水道橋なんかみると、これ以上の迫力なんでしょうかねぇ…。

もうひとつ、四国の丸亀城を見たかったのですが、暑いのでこどもたちに却下され、谷口さんの名作に四度目の訪問をすることにしました。
2011-08-09-a44.jpg.JPG
……しかし、この内部空間の展開は本当に良く出来ていると思うんだよなぁ……。

2011-08-09-a45.jpg.JPG

本当は、旧香川県庁舎も再確認したかったし、百十四銀行、丹下さんの香川県立体育館!もみたかった……。坂出の人工土地も、今すぐに見るべきだとの声もありながら、果たせず仕舞い……。

2011-08-09-a46.jpg.JPG
帰りのフェリーで、次女と海を眺めながら物思いにふけっていると……。
2011-08-09-a47.jpg.JPG

最初、タンカーが炎上しているのかと思いきや、
2011-08-09-a48.jpg.JPG

山火事でした。
小学校のときに習ったのですが、ここは日本一山火事が多い場所だそうです。
昔は銅の精錬所があり、その煙突から飛散するリンのせいで、かんたんに山火事が発生したようです。近年は煙突に取り付けるフィルターの性能が向上したおかげで、山火事は減ったと聞いていたのですが、一度火がつくと、数日は燃え続けることが多いのです……。
2011-08-09-a49.jpg.JPG

(T)
posted by JIAみやぎ at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年08月10日

渋川海水浴場

みなさま。
とんと、ご無沙汰しております。
ある地区の集団移転の手伝いや、もろもろの復興関係の雑事に追われるあまり、こちら方面には全くかまうことが出来ませんでした……。

ですが、一週間の夏休みをいただけることとなり、追い迫る仕事から逃げるように、深夜の高速道路を夜逃げ同然のスピードで駆けてきました(笑)

で、行き着いたのが「渋川海水浴場」です。

2011-08-08-a.jpg.JPG

当然東北地方では、誰ひとり知らないでしょうが、こちら岡山では一番の海水浴場なのです。瀬戸内海の波のちゃぷちゃぷ具合は、海水浴にはもってこいです。
ちなみに、うちの次女は、以前高知の荒波に呑まれかけて以来、太平洋での海水浴を極端に嫌がります。

そこで見かけた一軒の海の家。
2011-08-08-b.jpg.JPG

2011-08-08-c.jpg.JPG

2011-08-08-d.jpg.JPG
この生簀で釣りをします。

2011-08-08-e.jpg.JPG

2011-08-08-f.jpg.JPG

2011-08-08-g.jpg.JPG
一回500円なので、ねだる娘たちには諦めさせました。

2011-08-08-h.jpg.JPG
東北地方の海水浴場ではあまり見かけないような気がするのですが、どうでしょうか?

海水浴場に面したキャンプ場です。
2011-08-08-i.jpg.JPG
すべてのキャンプサイト、バンガローが海に面していて、すごく良さそうでした!

2011-08-08-j.jpg.JPG
朝早いこともあって、人の少ない海水浴場はなかなか素敵でした。

(T)
posted by JIAみやぎ at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年02月20日

アンダー40セミナー体験記

2011-02-20-b.jpg

先日行われた「アンダー40セミナー in仙台」に行ってまいりました!
基調講演は非常に刺激的な内容でしたが、日常業務に忙殺され、今日の日曜日も久し振りの休日をとって、この内容をUPしようと思っていましたが……、結局溜まりに溜まった仕事をこなす羽目になり、仕事と仕事の合間には、行かなければと思いつつ、行けなかった知人のお見舞いで病院めぐりをし、……せっかくの内容をここに書き写す気力が残っていません…。本当に申し訳ありません!!!ああ、残念です!

2011-02-20-a.jpg

…しかし、疲れた……
(mm)
posted by JIAみやぎ at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年02月02日

設計教育のアマチュア

さて、今日の話題も先日お話した二年生の設計課題の非常勤講師のことです。
2011-02-02.jpg

二ヶ月に渡るエスキスを終了し、先日、最終講評会なるものに出掛けてきました。
私が非常勤講師として参加している某大学の設計課題では、二年生五十数人について三人の講師がつき、一人当たり二十人弱の学生を受け持つことになっています。設計課題の設定は、大きく「住宅」というくくりはあるものの、それ以外のことはすべてそれぞれの講師に任されています。三人の講師がそれぞれ、趣向を凝らして、学生の教育上有効だと考える課題を設定するのですが、これがまた、悩みどころなのです。
設計教育のプロでない私が、どんな課題が大学二年生にとって教育上有効か、幾ら考えたって思い浮かぶわけがありません。二十年前の無知な自分がどんな学生でどんなことを考えていたのか、二十年前の無知な自分にもっとも望ましい教育は何か……。

去年の課題では、できるだけ自由に考えさせてあげようと考え、敷地の設定も曖昧にし「仙台市の西公園の何処にでも自分の好きな住宅を建ててよし!!」という課題にしました。
その課題が良い課題だったのかどうか自分でもよく分かりませんが、課題を終えてみると、自分の中にどうにも「後味の悪い感じ」が残ってしまいました。
結局、学生が相手だとは言え、人の作ったものにあーだ、こーだ、とコメントを付けているのが、どうにも自分の性に合わず、居心地が悪いのです。居心地が悪いだけならまだしも、本当であれば、はっきりと「良い」「悪い」を学生に言ってやらなければならない立場であるにも係わらず、それが言い辛い気持ちになってしまうのです。その点をとっても、私は教育のプロにはなれないなぁ、と思ってしまいました。こう見えても、去年はけっこう凹んでいたんです。

そんなこともあり、どんな設計課題がふさわしいかについてはかなり思案しました。それは「建築初心者である大学二年生にとってふさわしい課題は何か」ということでもあり、もうひとつ更に重要なことは、「設計教育のプロでない講師にとってふさわしい課題設定は何か」ということでもありました。

結局、課題はこうしました。
そのとき、私の事務所で進めている住宅の基本設計の終了時期が、設計課題の提出時期と、ちょうど重なりそうでした。その敷地と、クライアントのプロフィール、要望をそのまま設計課題に設定することにしたのです。
学生たちと私の事務所で、同じ課題を対等な条件で設計を進めて行き、最後の課題提出の際には、私も学生と同じように「どう課題を解いて、どんな設計になったか」を発表します。
最初の課題の説明時には、学生にはこう言って置きました。
「君たちには、最後に、私の設計した住宅(の模型)を指差して『あのおっさん、偉そうなこと言った割には、ダサい』と言える機会をあげよう。言える度胸があるヤツは、それだけで評価してやる。お互いに自分の空想して良いと信じた建築を前にして、対等に喧嘩しよう!」

そんな課題の効果はテキメンでしたね。
もちろん「設計教育のアマチュア」である自分にとって、です(笑)。学生にとって、どうだったかは知りません……。
私は、学生のやってきた模型やスケッチを前にして、好きなことを思いっきり言う事が出来ました。

結局、「建築家」であり「建築の作家」である自分には、一般的なことは言えないんですよ。自分の立っている場所を定めて、今作っている手の感触からしか、何も言えないんです。それが本当に学生のためになっているかどうかは、自分には分かりません。

最終講評会の席で、居並ぶ設計教育のプロたち(大学の先生方)の学生の発表に対する積極的で的確な発言を聞いていると「やはりプロだなぁ、これの真似をしようとしても、敵うわけがないなぁ」と思い知らされる気がしました……。
手島
posted by JIAみやぎ at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年01月26日

いい建築ってなんですか?

最近、柄にも合わず、大学の「非常勤講師」なるものを引き受けてしまっております……。
内容は大学二年生の「設計製図」です。

今までは、こういった仕事や外に出て喋ること機会など、自分の設計以外の仕事はあまり積極的に引き受けることはしませんでした。なにせ、いったん引き篭もり始めると極度の面倒臭がりに成り下がってしまい、自分の設計以外のことは、本当にやりたくなくなってしまうんです……。挙句の果てについうっかり「大切なお時間をドタキャン」してしまうのではないかと、自分で自分が怖いんです…(笑)
……冗談はさておき、こう見えても学生のころまでは社交的で人前で喋るのは得意な方だったので、「人前でちゃらちゃら喋るのなんか、簡単なこと! ちょろい仕事なんか、やる気ゼロ」と高をくくっていたのです。
ところが、数年前から、どうしても人前に出て喋らざるを得ない場面も増え、やむを得ず出掛けてみると、イメージに反して、殆ど喋ることが出来ません。中途半端な自信があるのも災いして、最低限の準備さえもロクスッポして行かなかったんです。
何回かの挫折を繰り返し、「この欠点は数をこなして克服するしかない」と決意して、今「苦難の道行の真っ最中」って感じなんです。お話はすべてふたつ返事でお引き受けしております(笑)

というわけで、この設計製図の非常勤講師も引き受けてしまっているのですが、やってみると、これもまた生半可なもんじゃありません!!
設計も専門のプロじゃなければ、やっちゃマズイんでしょうけど、この「教える」ってことに関してもその筋の専門家でなければ、とてもじゃないですが理想に適うもんじゃありません。(と、思います)

しかし、まぁ、引き受けてしまったからには、とにかく一生懸命に自分が今まで学び取ったものを伝えようと思って奮闘しています。私が引き受けた課題は、彼らにとってふたつ目の設計課題であり、ということは建築設計に触れて「二、三ヶ月目」ってことです。そのころの自分がどうだったかなんて、どうあがいても思い出せません。「あ!こんなことも分かっているんだぁ」と思う瞬間もあれば、「二年生って、こんなことも知らなかったっけ」と思う場面も多々あり……、私としては、彼らの作ってきた模型や、説明する言葉に一生懸命、自分の思うままを「出来るだけ手加減せず(しかも分かりやすく)」喋っているつもりなんですが、
……自分の喋っている言葉がどの程度彼らに聞こえているのか、本当に自信がないんです。

ちなみに、この「自分の思うままを、出来るだけ手加減せず」が、一番重要だと、私自身は肝に銘じています。というのも、もし、設計を専業にしているものでなければ実感できない感覚に基づかず、建築設計についての一般的な物事に基づいて設計の指導を行うのであれば、私なんかよりも(大学の先生はもちろんのこと)大学院生や院卒の実務修行中の連中のほうがずっとうまく指導できる筈です。当然彼らは学生に推奨される設計について熟知していますし、学生の気持ちを分かってやれる、という意味も含めて、わたしたちよりずっと適任だと思います。

(教育のプロでもないくせに)わたしたちのようなものがつたない言葉で学生に接しているメリットは、ひとつだけ、だと思うのです。決して設計実務の感覚から離れずに、『(分かった風な)「建築設計的なもの」的な視点』に堕ちずに、建築家が本心から感じたことだけを伝えること、です。分かった風なことであれば、学生にでも、大学院生にでも言えます。少なくともそれとは一線を画し、「まじりっけのない」本当の言葉だけを喋ろう、伝わる・伝わらないに拘わらず、と考えているわけです。そうでなければ、教育のプロでもないわたしたち建築家が学生に何を教えるんでしょう?

というわけで、出来るだけやさしい言葉を選びつつも「内容に決して手を抜くまい」と決意しているわたしの言葉を、学生たちにどう聞こえているのか、本当に自信がないんです。

先日の「エスキス(学生の作業してきたものを個別指導することの建築用語です)」でもこんなやりとりがありました。

「先生。『いい設計』ってなんですか?」
彼は、ツカツカと早足で歩み寄ってきて、目の前に立ちはだかり見下ろして、言います。
急なことで、びっくりしていると、
「『いい設計』って、誰が決めるんですか? 先生が決めるんですか?」
彼は建築に憧れ、意気込んで建築学科に入学したものの、自分の思っていた世界と食い違っていることに戸惑い苛立っているんじゃないかと、思いました。もしかすると、最初の課題(このひとつ前の課題)では、思うような評価が先生から得られず、納得し切れていないのかもしれません。何かに対する不満と苛立ちが彼から溢れているような気がしました。

「『いい設計』ってなんですか?」
思い出してみると、学生のころの私も先生方にその質問をしまくっていました。
いろんな先生が本当に親切に、時に難しい言葉を並べて、時に数式らしきものを並べて(!)、『いい設計』について教えてくれました。いま思い返すと、親切にも先生がたが語ってくれた答えは「ある意味で」全て間違いでしたね(笑)。
大学を出て就職し、当時有名な建築家にも同じ質問をしたところ、即座にもっとも適切な答えをくれました。
「そんなこと、誰にも分かるわけ無いじゃないか!!!だから、誰もが必死で努力してんだろ!!『いい設計は何か?』の答えが分かったら、誰もこんなめんどくさい仕事しないよ!!」
……ある意味で「目からウロコ」でしたが、元も子もない、って感じです。その時には納得し切れませんでしたが、少なくとも、もうこんな質問をするのは止めよう、っていう気になりました(笑)
その時には、なんて面白みのない、知的でない答えだろう、と思ったのですが、今となってみると自分の本心を包み隠さず言ってくれた答えは、アレだけでした。教育の専門家である先生たちと、今まさにその問題に挑んでいる建築家では答えが違って当然です。「平和とは何か」って弟子たちに教え諭す宗教家と平和を勝ち取るために奮闘する平和活動家では、まるで違うでしょう。
私は答えを求める学生に、こういう言葉を返してやりたいんです。

今の私だとこう言います。

『いい設計は何か?』って質問に、答えられる建築家はひとりもいないよ。何千年前から今までもひとりもいなかったし、これから先にどんな大天才が出てきても、絶対に答えられないと思う。
でも、もし誰かが『いい設計』をしたら、それは誰から見ても『いい設計』なんだよ。
それが、建築がただの単なる技術じゃなくって、芸術であることの証拠でもあるんだよ。
……ちょっとしたきっかけで、ひょんなことから『いい設計』が生まれると、同時代のみんなから、「あれはいい建築だねぇ」っていわれるし、千年前の建築家が見てもそれを『いい設計』だって言う。千年後の建築家が見たって『いい設計』だって言うんだよ。千年後の建築家から見ると今の技術なんか稚拙でお話にならなくても、それは単に技術の話だけであって、『いい設計』っていう評価は変わらないと思うよ……。これは建築に限らず芸術としての要素を持つ営みのすべてについて、言えることだけどさ。

ただ、分かるようになるまでちょっとだけ努力が要る。
音楽だって、同じでしょ。
赤ちゃんの時に喜んで聴いていた歌じゃぁ物足りなくなって歌謡曲を聴き始め、歌謡曲が馬鹿馬鹿しくなって、クラッシックを聴いたり、ロックを聴いたり、ジャズを聴いたり……、いつの間にか『聴き方』を勉強しているんだよ。建築も『見方』を習得するまでに少しだけ努力が要る。それが分かれば私の言うことが理解できるはずだよ。
それが分かるまでのもう少しのあいだ、黙って勉強しなさい!!
そうすれば、あなたも千年前の建築家の横に並んで、「あの建築はいい」「この建築のここはいただけないよねぇ」って言い合えるようになるんだよ。

「わかりました」って小さく答えて、ぷいっとむこうを向いちゃったけど、20年後に何か気付いてくれればいいかなぁ、と、思うわけです。

(月)
posted by JIAみやぎ at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年01月13日

小堀遠州巡り・備中高梁編

2010-12-29-14.jpg

さて、小堀遠州・備中高梁編です。
年の瀬が迫る中、雪混じりに曇り空を憂いながら行ってまいりました。
先ずは「備中松山城」です。

詳しい説明はWIKIPEDIAをご覧いただくとして、何年か前に、日曜美術館か何かの「小堀遠州」の回の際に、番組で紹介されていました。残念ながら、私が目にしたのはこの間の数分だけで、番組を見たわけではありません。

続きを読む
posted by JIAみやぎ at 18:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年01月10日

閑話休題・奈良巡り(下)

2010-12-28-45.jpg

さて、奈良巡業のつづきです。
前回、東大寺を巡りましたが、悩んだ挙句に法隆寺に行くことにしました。法隆寺は小学校の修学旅行以来30年ぶりでしたが、「こんなに大きかたっけ!」と唖然としてしまいました。記憶にある法隆寺の周りの街区にも関連施設が大路をはさんで軒を連ねており、さながらひとつのテーマパークのようでした。

続きを読む
posted by JIAみやぎ at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

閑話休題の中の「閑話休題」

なんか、「男の中の男」って感じで男らしいタイトルになってしまいました、っすね!
ウッス!!
つまるところ、「サボりの中のサボり」ってことです。小堀遠州めぐりの最中で、ふとした出来心から奈良へと寄り道し、その途中でふと「寄り道に逸れて考え込んでしまったこと」についての雑記です。決して膨大な数の写真を整理することに疲れ果ててしまっているわけではございません……(笑)
2011-01-10a.JPG

京都から奈良を巡る道中、というか、最近古い建築を巡るたびに、その疑問がずっと、頭の中で浮かんでは消え、しています。
「なんで古い建築を見て回るのか?」
「古い建築を見て回って、何が、どう、良いことがあるのか?」
ひとから、同じように訊かれることもあるのですが、そのたびに答えに窮してしまい、みっともない思いをしてしまっているので、このあたりで一発奮起して、まじめに考えてみようと思います。

まず最初に断っておきますが、わたしは基本的に「歴史的建築マニア」ではありません。
「古建築の保存運動」になどさして興味もなく、そういう「古建築の王道」を行く方々からは邪道扱いされるような、そんな感じの存在なんだと思います、きっと。
そしてまた、わたしは歴史研究者でも歴史マニアでもなく、建築を作る側(建築家)なのですが、いわゆる「古い建築を参照してつくる」タイプの建築家ではありません。

建築家にはいくつかのタイプがあり、そのひとつに、日本の伝統的な空間構成にのっとり、ひとが心地よくなる適材適所に素材を選択し、人の心の記憶をうまく慰撫する建築を創る建築家たちがいます。そのタイプの建築家であれば、古い建築を見て勉強し、それをすぐに次の仕事に活かすことが出来るでしょう。
しかし、わたしはそういったタイプの建築家ではありません。直接的に、見て回った「古建築を作品に活かそう!」とは、あまり思っていません……。

「建築巡りを作品に活かそう!」つながりで、もうひとつ脇道に逸れて、お話しすると……、
十年以上前に、「とにかく建築の勉強をし直そう」と心に決めて現代の建築ばかりを何年も掛けてやたらと見て廻ったことがあります。実際の仕事に活かそうとの下心全開で走り回ったのですが、いま思い返すと、アレは本当に「役に立たなかった」ですね!
いま思うと「即物的な欲」が強すぎて、あんなんじゃぁ、何も身に付くわけがありません……(苦笑) 当然ながら、勉強も、建築という創作も、もっと無心でやるべきですね。

話が逸れに逸れて、自分が一体何を言いたくて筆を起こしたのかよく分からなくなってきましたが(笑)、無理やり話を戻します。
さて、じゃぁ、建築ヲタクでも和風モダン的建築家でもないわたしが、何故にして古い建築を見て廻ろうと思うのか?

……なんだか、話も長くなりそうなので、つづきが読みたい方は、下をクリックしてください……。脇道に逸れてばっかりですね(苦笑)

続きを読む
posted by JIAみやぎ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年01月08日

閑話休題・奈良巡り(上)

2010-12-28-04.jpg

「小堀遠州巡り」を企て、京都で二日を費やす旅程を考えていたのですが、ふと思いつき、二日目は奈良に行くことにしました。
「こどもにでっかい大仏を見せてやろう」との建前ですが、なんだか重源に吸い寄せられているような……。

続きを読む
posted by JIAみやぎ at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記