2012年05月21日

建築家職能運動120年奮闘記 番外編

 5月1日から10日まで針生承一氏と共に、ブリュッセルとロンドンの震災関連の国際シンポジウムに参加してきました。国際交流基金の協力で、日本大使館、RIBA、ベルギー建築家協会等の後援もあり、とても有意義なシンポジウムでした。針生康・萩原新主宰のSHSHの企画で、ベルギーではボザール(文化芸術センター)を会場として、JIAの支援活動を紹介し、建築家、エンジニア、都市計画課、哲学者と共に震災復興のあり方を議論しました。またロンドンではRIBAホールでアンジェラ・ブラディ会長も交え、建築家、都市計画課、国境のない建築家、芸術批評家等とのワークショップと公開レクチャーを開催しました。詳しいお話は6月中旬に予定されている報告会でお伝えします。
 イギリスでは、古くから医師や弁護士と共にアーキテクトがプロフェッションとして確立されていたそうです。RIBA は1834年に建築家の職能団体IBAとして設立され、1837年に国王から勅許状(ROYAL CHARTER)を授与されRIBA(王立英国建築家協会)となりました。従ってRIBAは、創立後177年も経た伝統と権威ある職能団体です。ビクトール・オルタ設計のベルギーボザールの建築も良かったけれど、今回の会場となったRIBA本部ビルの素晴らしさはそれを示していて、とても感動しました。日本で造家学会が設立された翌年1887年(明治20年)には、RIBA独自の建築家登録試験を実施するほどの力を持っていました。1931年にできた建築家(登録)法は、RIBAを中心とした職能団体のたゆまぬ努力の結果できたもので、名称独占のみのものとなっています。
松本 純一郎
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