2011年03月20日

地震と日常生活

ご承知の通りの災害などもあり、しばらく中断してしまっていた、このブログですが、あまり大きく言葉を並べずに再開したいと思います。
今回のことについていろいろと前置きを並べようとすると、その災害の規模の規模の大きさ、それぞれの方々の抱えてしまった悲しみに見合った言葉など見つかるはずも無く、黙祷のように黙り込んでしまうしかありません。
また、こうしてこのブログを再開するにふさわしい人が誰か、ということになると、そういった方々は、災害対応に追われていたり、または被災をされていたり、ということもあります。

そんなこともあり、あえてこのまま、この数日で私が目にしたことをそのまま、お話したいと思います。

こうした事態の際には私たちには県や市からの要請で建築物の「応急危険度判定」という業務にボランティアで駆り出されるのですが、先日の応急危険度判定で、折立団地近辺に出掛けてきました。
応急危険度判定とは、その建築物の中に人が退避していてよいかどうかを応急に診断し、三種類の危険度(安全度)に判定する、専門家による作業です。「危険」と判定されれば、住人はそこに住むことが出来ず、別の場所に退去せざるを得ません。
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団地の中のある一角は、特に被害がひどく、団地の地面全体が大きく滑り落ちているような地区もありました。

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また、断層によるものだと思われますが、地面が50センチほどの幅で大きく裂けている箇所もありました。そうした箇所は、長さ100メートルほどに渡って、敷地の境界など関係なく無残に裂けていました。

わたしが参加した数日は、天候が悪く、吹雪の中で凍えながらのの判定となりましたが、天候悪化のために判定中止となると、急に青空が広がったりと、ヘンな天気でしたね。
雨や雪になると、手がかじかんで、調査票に記載できないし、調査票が雨にぬれてぼろぼろになったりと、本当に大変なんです。雪に覆われてしまうと地割れが見分けられなくなり判定がし辛くなってしまいますし、何よりも歩行に危険です。当然地面があると思って足を踏み出したところが、地割れで地面が裂けてしまっている、ということがあるんです。

担当地区の業務が終わり、事務所に戻る道すがらの、街の様子です。
仙台朝市では皆さん行列して生鮮野菜を買っていました。
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一番町通りでも、こうして露店が立ち……、
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こうした活気ある風景は本当にホッとしますね。

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まだ電気が通っていない地域の人たちにとっては「携帯電話の充電切れ」が深刻なようで、こうして充電をしていました。

事務所での雑用を終え、吹雪の中を自転車で帰宅するのも気後れして、この日は前々日に再開したという市バスで帰宅することにしました。
「混んでるだろうなぁ」と予想して6時にはバス停に並んだのですが……、
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藤崎前がこんなに真っ暗でした。

待てど暮らせどバスは来ず、暗い吹雪の中をじっとバスを待っていたのですが、隣で同じく待っていた外国人(インドかバングラデッシュあたり?)が、「あなたのバスは30分前に出たヨー」って教えてくれたり、その隣のオバサンが「30分前に出たってことは、昨日は一時間半待ってやっとバスに乗れたから……」と教えてくれたりします。
親切にも「そこに行きたいんだったら、こっちのルートで行って、こう歩いたほうが良いんじゃないの?」などと教えてくれたり、一時間ほど待った末に来たバスに急いで乗り込んでしまった私に、後ろから来たバスを指差して大声で「あのバスのほうが良いよー!!」と大声で教えてくれたり……。

被災の度合いの少ない私たちにとっては、今回の災害では、隣り合う人同士が会話する大切さを改めて教えられたような気がします。野菜を買うために並んでいても自然に隣の人たちと話しをしたり、情報交換をしたりします。こういったことは、それまでのわたしたちの生活が大きく忘れてしまっていたことのように思います。
「日ごろの私たちが忘れてしまっていたこと」で思い出しましたが、こんなことがありました。震災のあった夜、うちのカミサンが空を見上げて言ってました。
「雲ひとつない夜空全部を覆い尽くした星が綺麗で、今にも降って来そうな、怖い感じがする……」「天変地異のあるときにはそんな風だって聞いたことがあるけど、不吉なことの前兆なのかしら……」
よく考えてみたら、仙台市全域が停電でそのせいで星が綺麗に見えているだけなのです。

近くのバス停で降り(近くといっても、再開したバスルートの関係で20分ほど歩かなければいけないのですが)、雪道を歩いていると、ガソリン不足のせいで車がまったく走っていない雪道は、シンと静まり返って、本当に幻想的で綺麗でした。
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こういうときこそ、日々のことを淡々と丁寧に綴ってゆかなければなりませんね。
手島

posted by JIAみやぎ at 07:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 東日本大震災関連
この記事へのコメント
3月11日の夜、見上げた星空の美しさに実は感動を覚えてました。今まで黙ってましたが・・・
Posted by akr at 2011年03月20日 23:12
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