2012年05月28日

建築家職能運動120年奮闘記vol.29

 造家学会発足初年度である明治19年度の入会員総数は68名、そして主な名誉会員のなかには、初代造家学会名誉会長のコンドルや、のちに初代会長となる青木周蔵の名もあります。青木周蔵は、ドイツをはじめヨーロッパ諸国の公使を歴任し、井上馨外務大臣のもとで外務次官として井上外交を支えた外交官・政治家で、7年間に亘って会長を務めます。
 正会員には勿論、曾禰達蔵、片山東熊、佐立七次郎ら一期生をはじめとする工部大学校卒業生を中心として、妻木頼黄、山口半六らの留学組を含む第一世代の建築家といわれる建築家達も名を連ねています。そのなかで副会長辰野金吾の他に、理事として坂本復経(工部大学校3期生)、鳥居菊助(同4期生)、河合浩蔵、滝大吉(共に同5期生)の4人が選出され、第一回例会が1886年(明治19年)5月5日、日本橋清水満之助邸で開かれています。
松本 純一郎