2011年10月31日

「石巻北上集団移転」住民ワークショップ10月30日の部

「石巻北上集団移転」住民ワークショップの、「D 相川下10月30日(日)午後2時から」「E 小 指  10月30日(日) 午後7時から」の部に参加してきました。

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やはり集落ごとに、個性があり、ある地区は「独立独歩の気風」であったり、またある地区は「協調性の強い集落」であったりするようです。

新潟の渡辺斉さんから聞いた中越地震復興の際の話でこんな話があります。
「当初一番難しいと思っていた制度やお金の話は案外すぐに目処が付いた。しかし、結局二年を目標に動いていた移転が三年半掛かったのは、住民の合意形成にそれだけ時間が掛かっってしまったから。住民の気持ちが固まるのに一年以上も掛かってしまった……。結局、人の気持ちが一番難しい。」
そう聞いた話を住民の方々にすると、皆さん腕組みをして黙って何度も頷いています。皆さんも、わたしたちも、人間である以上、思い当たるフシがあるのでしょう。

……で!、そんな人類共通の普遍的な悩みを解決するべく、急遽、我々スタッフだけの懇親会をしました。
(実は前日には、にも住民の方々とのこうした集まりがあったようですが、われわれJIAは仙台まで帰らなければならず不参加だったようです……。)

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いやいや、北大と法政大のチームの仲の良さには感心しました。それもこれも宮内先生の魅力に由来するようです。
わたしも散々に呑んでしまいました……。

二つの住民集会の間に時間があったので、皆さんお勧めの「追分温泉」に足を伸ばしてきました。
皆さんの話によると、この一軒宿にきてリピーターにならない人はいない、とのこと。
北大のチームが毎年北上に入っているのも、研究対象としての魅力と共に追分温泉の魅力に「魅入られている」んだそうです。

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さて、有史以来、人類の抱える永遠のテーマの解決に向けて、壮大な一歩に歩み始めたような気のする一夜でした。(笑)
(T)
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2011年10月29日

建築家 鎌田雅宏さんを偲ぶ会 開催のご案内

JIA会員各位

建築家 鎌田雅宏さんを偲ぶ会 開催のご案内

拝啓 錦秋の候、皆様にはますますご清祥のことと存じます。
 さて、私達の仲間であった、建築家 鎌田雅宏さんが8月31日に逝去されてから、早、2か月が経とうとしております。10月19日には、四十九日を節目に、ご家族により葛岡霊園にて納骨されたと聞き及んでおります。
 享年53才と短い人生の中で彼は、建築家としての作品づくりはもちろん、建築家協会での長年に渡る貢献、SAUの創設からの活動、ジャズ仲間との協演、友人との交流など、多くの仲間との絆を大切に送ってこられました。
 葬儀は家族葬で執り行われましたが「是非、鎌田さんとのお別れの機会を持ちたい。」との声を多くお寄せいただいており、この度、近しい仲間が発起人となり偲ぶ会のご案内をさせていただくこととなりました。
一堂に会し、鎌田さんの生き様などを大いに語り、彼を偲び元気を出し、ご家族を励ましたいと思います。
 つきましては、ご多忙の折りとは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご参集くださいますようお願い申し上げます。
敬具
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2011年10月28日

「石巻北上集団移転」住民ワークショップ

「石巻北上集団移転」住民ワークショップが下記の日程で開催されます。

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10/26(水)  若い人(+女性)中心の集まり。

地区ごとのワークショップ( 開催場所 :  相川集会所(旧医師住宅))
2 開催日時
 @ 小 室  10月27日(木) 午後7時から

 A 大 室  10月28日(金) 午後7時から

 B 小 泊  10月29日(土) 午後2時から

 C 相川上  10月29日(土) 午後7時から

 D 相川下  10月30日(日) 午後2時から

 E 小 指  10月30日(日) 午後7時から

 F 大 指  10月31日(月) 午後7時から 
  (JIAの参加) 佐々木文彦   安田

 ※11月1日、2日、3日、4日は予備日。

これは石巻北上総合支所と、北海道大学宮内研究室、法政大学西城戸研究室、NGO団体パルシック、JIAが協力して高台移転についての住民の意見集約を図ろうという活動です。

石巻北上エリアのいくつかの集落ごとに、住民全員に参加を呼びかけました。

きのうは小室集落のワークショップでしたが、
ワークショップは以下の質問に、それぞれの考えを書いてもらうことから始まりました。

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最初は散発気味だった議論も、次第に熱を帯びてきて……、

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住民の皆さんの希望はほぼ全員「高台への移転」でした。不安なことは、これもほぼ全員、「時間が掛かってしまうこと」です。

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先日の山古志視察では、住民の意見集約について、渡辺斉さんはこう言っていました。
「最初のころ、住民集会に男ばっかりが出席しているうちはぜんぜんまとまらなかった。まとまり始めたのは、地区のお母さんたちがどんどん参加し始めたころから、だった……」
「ヘンな話しだけど、やっぱり人間だから、何回か呑んで『こいつは信じられる奴だなぁ』と思えてからしか、始まらないんだよなぁ……」

そういうアドバイスを参考にしながら、今回の住民集会は、女性だけの日程を設けたり、若い人たちの集まりを設けようと、取り組んでいます。

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(手島)
posted by JIAみやぎ at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 石巻北上での復興支援活動

2011年10月26日

2001-10-26産直木造住宅検討小委員会

何度も続けてきましたが、何度目かの「産直木造住宅検討小委員会」を今日、行いました。

震災後はいつも思い、そして皆で頷くのですが、「物事は早すぎても、何の意味も無い」ことにいつも気付かされます。

震災直後は、物事に早く気付き一刻も早く行動することが大切だと思っていましたが、それは(ある意味で)まったく間違っています。
今回の震災のような大きな出来事があると、その時間の空気のようなものが濃密にその空間を支配し、その流れを読み空気に従って行動しないと、何の意味も無いのです。三日前であれば何の価値も無いようなアイデアが、今になると急に面白く思えるような、「時の潮目」のようなものが明らかに存在するように感じます。それはその場所にいて同じ空気を吸っていないとなかなか共有できるものではありません。
うまく説明できないですが被災地には被災地の空気・潮目のようなものがあります。そしてそれは何かの同心円状に薄まってゆき、メディアを通しては感じ取れない何かなのです。それは何か、建築体験の本質と関係もあるような気もします…。
まぁ、この空気・潮目に関しては何時かどこかできっちりとまとめてみたいと思いますが、

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そして、何回目かの「産直木造住宅検討小委員会」です。
いままで、「まったく進んでいない」のなんのと言われてきましたが(苦笑)、これについても同じように思います。
必死でなにか有意義なことにたどり着こうと模索してきましたが、今にしてみると、その「時代の潮目」が来るまでは、どうあがいたところで、何の意味もありませんでした……。
しかしこれからは、違います。時間に振り落とされ、人数もこれだけに減ってしまいましたが、それだけに選りすぐりのメンバーが揃っています。(と、思いたい)
これにあと、事情があって離脱中の○○さんが戻ってきてくれると、本当に素晴らしいと思います。
まずは「私心を捨ててオーソドックスに良いものをまとめ、みんなで共通して活用できる実績にしよう」をスローガンに、地味にエゴ(中途半端な作品性)を捨てて、先ずはみんなで力を合わせたものを実現しようとしています。
(てしま)
posted by JIAみやぎ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災関連

山古志視察

石巻市北上総合支所の担当者と、JIA石巻北上チーム数人で、山古志の復興住宅などの見学に行ってきました。
案内していただいたのは、中越復興の際に長岡市復興管理監として活躍した渡辺斉さんです。

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四住戸の長屋形式の復興住宅。…といっても、外壁は切り離され、音の問題に配慮しています。

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高基礎式の復興住宅。法規的には2階建てのようですが、1階には十分な広さがあり、農機具小屋などとして使用されます。ただ、三階分の移動はお年寄りには少しハードだそうです。

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復興住宅内部。すごく住み心地がよさそうでした。

これらの復興住宅は基本的に地元県産材を使い、地元の工務店や職人を使い、地域で経済が循環してゆく仕組みを作り、復興を下支えしよう、という試みです。
2階の内装は一部仕上げていない箇所がありますが、(国の大金が一気投入される復興過程では)地元大工さんたちが忙しいのはいっときだけで、仕事がすぐになくなってしまうことに配慮しての工夫だそうです。

先日きいた、ある方の試算によれば、県債木材を使用し、地元工務店で地域型住宅を作った場合には、投資金額の80%程度が地元で循環するのに対し、中央資本の大手住宅メーカーで住宅を作ると、30%程度のお金しか、地元に残らないそうです。

その他一日かけていろいろな場所を見学しましたが、記憶に残ったものをいくつか挙げると……、

かまぼこ屋根の車庫。
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この地域の車庫・農機具小屋は基本的にすべてこの形だそうです。
京都駅ビルなどを設計した建築家・原広司を案内した際にはいたくこの形を気に入ってたそうです。(笑)
その話しを車中で聞いたとき、どっと笑いが沸きました。
なんで、(笑)何か分からない人は、建築の勉強不足です……。

美しい棚田。
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しかし、能登の千枚田といい、日本海側に棚田が多いのはなんででしょう?

そして、明るいおかあさんたち。
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おかあさんたちが自ら運営する食堂。
中越復興の際の被災者の心の動きを、個人の視点に立って丁寧に話してくれました。

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野菜など地元産品の直売所。
コーヒーやふかし芋をおいしくいただきました。

(手島浩之)
posted by JIAみやぎ at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災関連

2011年10月24日

パイルダーオン!!

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って、笑ってくれるのは40代男子だけですよねぇ……(笑)
わかんない人は「パイルダーオン」でネット検索してみてください。中年男子の怨霊がぞろぞろ出てきます(笑)

萌えるなぁ。
posted by JIAみやぎ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記!のようなもの…

2011年10月21日

都市計画家協会『復興​まちづくり特派員』との情報交換会


以前、東北大学建築学科四年生の課題(石巻雄勝地区の集団移転についての調査と検討)発表が「せんだいメディアテーク」であり、そのゲストクリティーク(ゲスト講評者)として、声を掛けていただいたのですが、同じような立場で参加していた都市計画家の谷口さんから、連絡を頂き、石巻市での活動について、情報交換会を行いました。

いただいたメールを要約すると……、

都市計画家協会(Jsurp)の活動で、三菱商事の助成金を得て、被災地へのJsurpの中長期的な窓口として9月に『特派員制』が設けられ、自分を含めた3名が石巻・女川・東松島ブロック班の命を受けました。(全体では東北3県を5チームで担当)

都市計画協会・復興まちづくり特派員のミッションとは、

1) 被災地の復興全般および、ご尽力中の取組みについて、進捗状況・問題点・「こうできれば上手くいく」等、取組み意図や課題意識を伺うこと
2) そのうち、特に重要な事実や留意点で、広く専門家が知っておくべき、かつ掲載の了承が戴ける事項を、家協会ポータルサイトで紹介させて頂くこと
3) 各被災地に共通する悩み・課題から、必要となる今後の(専門家や家協会ならではの)活動や支援について、少し議論して貴重なアドバイスを戴くこと

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われわれJIAとして参加したのは、東北支部の復興支援委員会を総括する松本純一郎、石巻中心部で活動する白鳥誠、櫻井一弥、北上で活動する安田直民と、わたし手島が参加しました。
しかしまぁ、JIAチームはみんなしゃべるしゃべる……。特に若いのはおしゃべりの集まりで、みんな我先にと喋りまくるから、本当に疲れる(苦笑)……ああ、つかれた……。

これに懲りず、都市計画家協会の方々が、末永く我々とお付き合いいただけることを願っております。

彼らから受けた指摘をひとつだけ、記しておきたいと思います。
「これだけ活動し、他の地域よりもかなり進んだ活動を行っているのに、なぜ、この情報が、どこにも伝わっていないのでしょうか?」
それはわたしたちが行うべき最大の反省点です。

また、そろそろ、今までのわたしたちの活動や、前述の「東北大学らの石巻雄勝地区・牡鹿地区での活動」、あるいはその他の地域での活動などなど、わたしが肌身を通して知っていることについて「広報的まとめ」ではないまとめをするべき時期かなぁ、という気がしてきています。

わたしたち建築家や大学職員・研究者などの専門家も、自らをまな板に乗せて(あるいは乗せられて)、どう行動し、何をなしえて、何が出来なかったのか、開示してゆく義務があると思います。それがきちんとやれるかどうかで、われわれが、きちんとした専門家足りえるのか、それとも原子力保安院並みか、分かれるのでしょう。
つらいけれども、仕方がありませんねぇ。

手島浩之
posted by JIAみやぎ at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災関連

「石巻市沿岸地域集団移転」設計支援説明会

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先日この場でもお知らせした『「石巻市沿岸集落の集団移転」にまつわる専門家支援の募集』ですが、その第一回の説明会を行いましたのでその様子をお知らせいたします。

説明会は、私たちの呼びかけに答え、支援を申し出てくれた方々に対して行いました。
私たちの活動に対しての素朴な疑問や、方針に対する疑義、など、私たちの活動に対して改めて見直す良い機会であったと思います。大変有意義な説明会でした。

というわけで、みなさん、それぞれに仕事を抱えたままで、時間をやりくりしての活動となりますが、新たに申し出てくれた9人の地元専門家を加え、13人で新たなスタートを切ります。

ここに、現在募集を開始している「遠方支援建築家」の協力が得られれば、さらに広範囲の支援が可能になります。

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「これからでも参加したい」という方がいらっしゃれば、ぜひご参加ください。

手島浩之
posted by JIAみやぎ at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 石巻北上での復興支援活動

2011年10月18日

「実存は本質に先立つ」

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あれこれ思うところはありますが、

考えてみると、この世の中のすべての活動は大きく二つに分けることが出来そうです。

ひとつは、数学の方程式を解くように物事を解決してゆく思考。
与条件を与えて、それに最適な答えを模索してゆく活動です。(解けるかどうかは別ですが)理論上は世の中のすべての物事を数式化し、必ず答えにたどり着くことが出来るはずです。ただし、問題を普遍化、一般化する必要がありますし、解決に永遠とも言える時間を賭する覚悟が必要です。しかし必ず、どこかに正解はあります。

もうひとつは、「問題を多く抱えながらもその解決を迫られ、時間に追われながら、出来た範囲のことを結果として受け入れる(出来なかったことも結果として受け入れる)」方式の(問題への)取り組み方です。
これはスポーツ選手の問題解決方法もそうだと思いますし、ある意味で一番オーソドックスな課題への取り組み方法です。

実は「ある復興支援活動」ときに、さる大学の先生と話をしたときに、ハタと気が付いたことがあります。
彼は被災地の「複雑に入り組んだ」問題を前にして、呟きました。
「さて、この方程式をどう解くか……?」

私たち建築家のような実務家は、決してそういう風に物事を捉えることはありません。
正解を導き出すよりも、どんどん行動しながら必死で頭を使い、もがいてたどり着いた結果を受け入れ責任を持つだけです。その精神は本当にスポーツ選手のそれとなんら違うところがありません。
有限の時間の中で、「とにかく理屈も抜きに頑張ってみる!!」。……そう言ってしまうと、本当にバカみたいですなぁ。(笑)
相撲取りなんか、ただのデブでバカだけど(おまけにハゲ)、でも心底、肉体のリアリストです。

しかし、この「アカデミックな問題への取り組み方」と「実務家的な在り方」をうまく組み合わせることは、本当に大切なことでしょうねぇ……。


……んんん、これって所謂「実存主義」ってことなんでしょうか。
この年になって初めて、そんなことを胃の奥底でうっすらと理解したような気がしました。

と言っても、まともに読んだことないけど……(笑)。

(T)
posted by JIAみやぎ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災関連

2011年10月17日

「石巻市沿岸地域集団移転」設計支援協力建築家の募集


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無声映画風に、ずんずんとにじり寄ってみました。
見るからに、素晴らしく美しい地形ですが、東日本大震災で壊滅的な被害を被ったこの地域における専門家支援についての募集です。


1.はじめに  
 このたびの東日本大震災に伴う大津波によって、東北地方沿岸部の都市・集落は甚大な被害をこうむりました。その都市機能や集落機能は、津波によって根こそぎ奪い去られ、これらの集落はまさにゼロからの再建を余儀なくされています。それらの再生までの途方もない道程には、我々建築家の専門技能が必要であります。また、今まで土木的な業務の範囲内にとどまっていた宅地造成や集落の再編などにも、我々建築家の人間主体の専門的見地をもって取り組むべきだと考えます。事実、わたしたちが先駆的に関わった集落では、我々が建築的スキルを駆使することによって、造成コストを1/5程度に抑えることが可能となった場合もあります。今回の震災は、わたしたち建築家にとって、自らの職業的責務を明確にし、社会に対しての私たちの仕事の重要性を訴える大きな機会となると思います。

2.問題点  
 今回の大津波による被害範囲は広範囲にわたり、多くの専門家の支援が必要になっていますが、被災地域は過疎の問題を抱えた地域も多く、それらの地域に建築家が極端に少ないことも今後の復興を大きく妨げる原因になっていると思われます。また、こうした集団移転には住民の合意形成が何よりも重要であり、私たちにとっても手間の掛かる業務となります。私たち被災地に近い建築家の有志は今までこうした活動を何とか展開してきましたが、数の少ない私たちだけで、これ以上の活動を展開するのは不可能な状況です。また「更に多くの被災地に入って欲しい」という地元からの要望は多く聞かれていますが、それに対してわたしたちは返事すらしていない状況でもあります。

3.問題解決の方法の提案  
 先ずは、支援の申し出を下さる建築家をふたつのグループに分けます。ひとつは、被災地に近く、住民と直接接することの出来る「地元建築家」のグループ。もうひとつは、被災地から遠く頻繁に被災地に通うことは出来ないが、遠くからでも専門家としての職能を発揮することを希望する建築家(遠方支援建築家)のグループです。
 このふたつのグループが連携して、ひとつの集落の支援を行います。「地元建築家」は住民たちとワークショップを行い、住民の意見を吸い上げます。「地元建築家」はその結果を持ち帰り、「遠方支援建築家」と一緒に必要な専門家支援について検討します。必要な作業を「遠方でも可能な専門家作業」と「近くでしかできない専門家作業」に分け役割を分担します。作業の成果は「地元建築家」が住民たちとのワークショップに持ち込み、結果を持ち帰ります。この繰り返しによって小集落の専門家支援を行い、一件当たりの作業負担が軽くなった「地元建築家」は、他の地域の支援に乗り出すことが可能になります。

4.「遠方支援建築家」と.「地元建築家」について  
 「遠方支援建築家」はどんな地域の建築家でもかまいません。個人でも団体でも構いません。基本的な支援は、集団移転地の造成案の作成と、出来れば、その土木的積算、それらを住民に説明するための資料作成、模型作成だと考えています。「地元建築家」の基本的な支援は直に住民と接し、住民の意向を吸い上げ、住民に造成案を説明し、住民の疑問に対応すること、です。

5.支援場所  
 現在、我々は石巻市北上総合支所の管内で活動を行っており、隣接する地域の集団移転支援を行って欲しいとの要請を受けておりますが、今後の具体的な活動地域については、地元住民や市役所の方々との協議の上で決まると思われます。また、石巻市北上エリアだけでなく、宮城県沿岸部被災地の多くの地域がこうした専門家支援を必要としています。

6.費用について  
 交通費や資料作成にかかる実費については補填を行いたいと考えておりますが、現在のところ費用調達の目途は立っておりません。しかしながら、地域で活動する建築家としては多少の「費用の目途が立たないからて被災住民に対する支援はできない」とは言えない状況なのです。
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 派手な中心部での活動を尻目に、「あまり脚光を浴びない地域を、地味にのんびり、しかし着実に、支援して行こう」とJIA有志で地味に始まった活動ですが、そろそろ、次のステップに進み、あるいは支援エリアを広げるべき時期に来ています。
 もし「気持ち」のある方がいらっしゃれば、ぜひご参加ください。問合せだけでも構いません。

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問合せ先:  JIA 宮城地域会復興支援委員会 副委員長 手島浩之
(社)日本建築家協会(JIA)東北支部事務局
〒980-0802 仙台市青葉区二日町17-21 北四ビル3F
TEL022-225-1120 FAX022-213-2077
E-Mail:shibu@jia-tohoku.org
URL http://www.jia-tohoku.org/


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2011年10月15日

十和田・弘前紀行

きのう、弘前の、いやいや、東北の若きホープ、蟻塚学さんの「東北初の新築プロジェクト」のオープンハウスがあるというので、手の空いたスタッフを引き連れて、行ってきました、はるばる弘前まで……。

ちなみに、夜もあけぬ五時事務所出発でしたが

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とにかくスカッと抜けた「快晴」でした。

まずは十和田市現代美術館の見学。
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建築はすごく面白かったです。
……しかし、現代美術はいつの間にか、良く出来た「お化け屋敷」なりつつあるなぁ…・・・。
一体、アトラクション以上の何があるんでしょうかねぇ。

「高尚でなく、特別でない、素の驚き」っつうのは、そういうことなんでしょうねぇ。
そういう面白がり方がすごく新鮮に見えた時期もありましたが、もうはるか昔のような気もします。それに比べると、建築はまだまだフレッシュで、健全ですなぁ。

その隣にある公衆トイレ。これも西沢リュウエさんだと思う。
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本当に基本的なスケール感や寸法だけをきちんきちんと守った建築だと思います。最近はやりの「へんてこな寸法」などといった嘘くさいことにはまったく見向きもしていません。

最近、何にも分かっていない頭でっかちの若い雑誌編集者に限って、「あのヘンな寸法感覚はどこからくるんだ。彼は天才だ」なんて言うんだよなぁ……。坂本一成を指してさ。

あ。閑話休題。


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草間弥生は、遠巻きに見ておきました。

それから八甲田山を抜けて、弘前に向かいますが……、
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山中はマッカッか、まっきっき、で……、

そして、やっと見えてきました。岩木山。
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……だと思う。
ここでちょうど昼の十二時で、蟻塚さんに電話し、ここら辺の名物料理を教えてもらいました。
そしてたどり着いたのが。ここです。
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ここの「つゆ焼きそば」が名物らしく、それを目指してたどり着きました。

「つゆ焼きそば」と言われても、姿がまったく見当が付かず、不安にかられてショーウィンドーで探してみたのですが、
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これを見てどれがそれだか、分かります???

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どう見たって、「とんかつラーメン」ですよねぇ。と言っても「とんかつラーメン」すら食べたこと無いですけど……。

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そして出てきたのがこれ。
焼きそばを、とんこつスープに入れるそうです。
焼きそばと、とんこつラーメンと、とんかつ。この世で一番ヘビーな食べ物をぜんぶ一緒にする必要がどこにあるのか?

三食に分けて食べても十分なボリュームでした……。


さて、お口直しに「オープンハウス」。

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弘前の前田卓さんも参加して簡単な批評会めいたことも行いました。
しかし本当に、思うんですけど、建築に情熱を持っている人と、建築の話しをするのは本当に楽しい。ましてや、その人の作品を前にして話しをするのは格別です。
前田さんが後輩を育てようと、気になった点を一生懸命に指摘しているのが印象的でした。

そして前田さんにもひとつ見せていただきました。
「小田切さとる法律事務所」
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せっかくなので、近くの前川國男作品をひとつ、前田さんに推薦してもらい、見てきました。

弘前の斎場。
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手島浩之
posted by JIAみやぎ at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | オープンハウス見学記

2011年10月13日

高台移転住民説明会

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一昨日昨日と、石巻市北上総合支所による「高台移転住民説明会」が石巻市相川地区保育所似て行われ、「相川・小指」「大室・小泊」地区の集団移転案について説明してきました。

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住民意向調査等で協力して活動してゆこうと、北海道大学、法政大学、ボランティア組織の方々とも話しが進み、ゆっくりですが、この活動も次のステップへ向けて、動き出そうとしています。

更なるメンバー募集も行っていますが、それについては次回にご報告いたします。

てしま
posted by JIAみやぎ at 07:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 石巻北上での復興支援活動

2011年10月11日

「弘前の平屋(仮)」オープンハウス

弘前を中心に、日本列島を縦断しつつ活動する、蟻塚学建築設計事務所の蟻塚さんからオープンハウスの案内です。ぜひご参加ください。
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みなさま

いつもお世話になりありがとうございます。
このたび私どもが設計監理を行った住宅プロジェクトの完成に際し、オープンハウスを開催させていただきます。つきましては、お世話になっているみなさまにご高覧いただきたくご案内致します。

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「弘前の平屋(仮)」オープンハウス


南面に木製建具と木製サッシによるサンルームを備えた、北国における新しい可能性を持った生活空間。「津軽の実験住宅」でのいくつかの実験結果が応用された、初めての新築プロジェクトとなります。


日時:10月14日(金)、15日(土)/ 予約制 10:00〜16:00
場所:青森県弘前市内(お申し込みいただいた方に別途住所等をお伝え致します)


※個人住宅であるので特段の配慮をお願いしたく、以下のことについてご理解とご協力をお願い致します。
・事前にお申し込みいただく予約制とさせていただきます
・住所等はお申し込みいただいた方のみにお送り致します
・見学の際にはスリッパと手袋の着用をお願い致します
・付近には時間駐車場が少ないので、可能な限り公共交通機関などでご来場下さい


予約・問合先: manabuaritsuka@yahoo.co.jp (蟻塚学建築設計事務所)

ご不明な点等ありましたら遠慮なくお問合せいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。


蟻塚学
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蟻塚学建築設計事務所
弘前市南城西2-1-9
広島市西区商工センター3-6-39
0172-88-5620
manabuaritsuka@yahoo.co.jp www.aritsuka.com

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