2011年08月29日

ひさしぶりの「石巻まちカフェ」と、「北上十三浜某エリア防災集団移転支援活動」ひと区切り

縁が深く、しょっちゅう石巻には足を伸ばすものの、オープニングイベント以来素通りしていた「石巻まちカフェ」にて、無料建築相談を行うとのことで、相談員として駆り出されてきました。
ああ、まとめなければならない基本設計数件を事務所に残しての遠出です……。本当にええのんかな、こんなことしてて……。(苦笑)

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「石巻まちカフェ」は、担当する白鳥さん、櫻井くんの奮闘もあって「カフェ」らしくなっていましたね。
その無料相談では、相談を受けるとすぐに現地に行って、状況を確認することを旨としていました。そうして訪れたビルでは、ほこりの舞う真っ暗の屋根裏らしき空間を這うようにして調査を行いました。増築に増築を重ねて迷路のようになった空間の果てに、突然に出くわした、屋上から見る青空は本当に綺麗だったなぁ……。

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しかしふと視線を下ろすと、取り残されたこんなものが無残にも転がっていたりします。
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次いで、「北上十三浜の某漁村集落」の集団移転の支援活動のために、仮設住宅を訪れました。

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なんともまぁ殺風景な建物ですが、市役所で被災者支援を行っている人が、住民たちと深く接するうちにこんな風に感じたといっていました。
「避難所にいるときには、いろんなものが支給されることもあって、仮設住宅に引っ越すことに不安を感じ『ずっとこのままでいても良い』とみんなが思うけど、一度仮設住宅に入ると『出来るだけ早くここを出て、もっといい生活をしよう』と思うようだ」

そのとおり!!
被災民にそう思わせ、自立を促すために、国と県と、プレ協は一致団結してわざわざ殺風景なデザインを施しているんです……。ここでは住み心地の良さそうな路地空間など、決して被災民のためにならないんです。……すいません。冗談です。

仮設住宅脇の集会所のような場所で、住民代表の方々とワークショップを行いますが、こうした催しはこれで3回目です。
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前回は、集団移転の造成案を幾つか説明し、意見を伺っていましたが、今回は更に造成工事費の算出の精度を上げ、現実可能な案に研ぎ澄ましていっています。
また、前回の打合せで住民の方から「是非調べて欲しい」との要望のあった、「災害公営住宅」についても、現行法規の範囲内で可能な限り調べたことを説明しました。

千年に一度の大津波で「家族だけを残して」すべてを流されたひとたちは、こうしてまた「あらゆる手段を足掛かりにして」立ち上がろうとしています。

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計画の説明は、土木的素養のある高橋さんを中心に進められ、それを補足する形で、二箇所の計画案の詳細を、それぞれ役割分担して作業を行った「ソイソースの安田くん」と私・手島が説明しました。
今回の集団移転では、我々が行ったように「土木と建築がそれぞれの長所を活かしながら、それぞれの短所を補う形で計画すること」が重要だと感じました。そうした作業によって造成工事費は何分の一にも圧縮できる可能性があります。

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議論が白熱してきたころ、タイミングよくビールが……。
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嗚呼アア。うまい……。

住民の方々が用意してくれた「つぶ貝」です。
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枝豆のように手が止まりません……。
そして、刺身と、ぶりの味噌煮もうまかったなぁ……。ぶりの味噌煮はひそかに三人前を頂いてしまいました……。

その晩は集会所にいつの間にか雑魚寝してしまい……、朝五時前にもぞもぞと起き出して、朝もやの中、家に向かって車を走らせました。
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ああ、美しい入り江。

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こうした活動を共にする仲間の中で白熱した議論のことが、ふと頭をよぎりました。
こうした「北上十三浜での集団移転支援活動」は基本的に我々のボランティア活動によって成り立っていますが、今後どうやってこうした活動を継続させてゆくか、そして支援を必要としている他の地域に広げてゆくかについてです。
要するに活動資金捻出についての悩みです。
このままじゃぁ、しなくてはならない支援活動もそのうち出来なくなる、といつもそんな話になります。
「赤い羽根共同募金や、日本財団などのファンドの支援を申し込もう」ということになっていましたが、何だか、そんなことを考えるのも面倒臭くなってきたなぁ……(笑)
……余計なことを考えずに、待ってくれているお客さんのところへ帰っていって……、どっぷりと建築に浸かって、建築以外のことは一切頭の中から追い出そう。そうして良い建築をどんどん創ってやる。
そんなことだけを考えてやっていきたいなぁ……。
……だってそういうのは苦手だし、面倒くさいもん(笑)。建築だけやっているのが一番いいなぁ。

焼酎を飲みながら漁師の人が言っていたことを思い出しました。
「ワカメの種付けさえ出来れば、何とかなる。最初の数年はじっと我慢して稼いだ金を全部つぎ込んでどんどん養殖量を増やしていけば、生活は建て直せる」

話の主旨は違っているかもしれないけど、仕事をじっと見つめる目は、どんな仕事も似たようなもんだなぁ。と不意に笑いが漏れました。

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世界に誇れる美しい集落が復活するといいなぁ、と密かに思った瞬間でした。

手島浩之
posted by JIAみやぎ at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災関連

2011年08月15日

最近目にした、優れた天井を持つ建築、二題

うだるような猛暑の中、文字を入力する気力も失せ果て……、無声映画でも見るように、映像をお楽しみください。(苦笑)

先ずは、岡山市のオリエント美術館です。
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建物だけ見ると決して古臭い感じがしないのですが、トイレだけは妙に旧式な感じがしました……。
また、この「便所」ってロゴも妙に旧式な感じじゃぁありませんか?
こういったデザインの部分の進歩は、近年凄まじい勢いですなぁ。

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他にも多くの受賞プレートが掲げられていましたが、「JIA25年賞」だけお見せします。(笑)

ついで、福井の「東尋坊」に立ち寄った帰りに寄った「山代温泉」にある施設です。
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「古総湯」という名前の建物だそうで、公共銭湯です。明治のころにあった建物を、写真を元に復元したようです。しかし内部空間はかなりモダンな構成なので、現代の考案だと思われます。

男風呂の内部……、変態だと間違われないよう、こっそりと撮りました……。
あ!よけい怪しいか!!
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2階は休憩所になっていて、こんな感じどす。
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(て)
posted by JIAみやぎ at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

2011年08月12日

島根・からぶり紀行

最近お付き合いのある方たちから、「島根はいい、島根はいい」と聞かされ続ける昨今、それに追い討ちをかけるひと言に背中を押されて、島根に旅立つことにしました。
しかし、目指すは「足立美術館」。この庭園がすごく良かったと聞かされての出発でした。

山陰に向かう高速道路をひたすら北上し、途中で、折角だから出雲大社まで足を伸ばそう、ということになりました。
いやいや、本当に思いつきだけなんです……。

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あら!なぜか本殿が見えない!!、と思いつつ良く見てみると、「平成の大遷宮」というやつで、つまり、「大修繕工事中」ということのようです。
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ああ、残念。ここまで遠路はるばるやってきて本宮を拝めないなんてなんと不運なことだろうと嘆きながらふと脇を見ると、こんな記述がありました。
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半ズボンの上、裸足にサンダル姿の私のような不心得者には本宮を拝む資格はないようです……(苦笑)

次いで、もうひとつの本命、「出雲大社庁の舎」です。
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内部空間は本当に居心地が良い空間でした。今年の節電対策のためか、張り巡らされたゴーヤの緑のカーテンが、内部空間に柔らかい安らぎをもたらしているように感じました。

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鈴なりに実ったゴーヤは、本殿にてお払いを受けた後にこうして配られていました。
これでうちの夕食は霊験あらたかなゴーヤチャンプルーに決定しました。

大きな鳥居付近で見かけた看板につられて、ここにも寄ってきました。
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「大社文化プレイス」伊藤豊雄事務所の設計ですが、全く期待せずに「まぁ折角だから、五分だけ寄り道させて……」とカミサンに言い訳しながらふらりと立ち寄っただけだったのですが、予想に反して良かったです。
……という言い方もすごく失礼な言い方ですね……、本当に申し訳ありません。

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上の写真は、エントランスですが、ここを何気なく通り抜けると、その見返りの写真が、下の写真です。
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エントランスの右側の下ってゆく通路のさらに左側に大ホールがあります。
こういう風に、ちょっとした仕掛けで、かろやかに、かつ、ダイナミックに全体の構成が成立している場面には、なかなかお目にかかることは出来ません。
作り手の、何かを発見したときの喜びの表情が目に浮かぶような構成だと思います。
しかし、この面白さをうまく文章で表現できれば良いのですが、素人の皆さんにこの喜びをお伝えするのは、これまた文章表現の技を磨かなければ出来ることではないのかもしれません……。
でも、そんなことにも挑んでいかなければ、何かの溝を埋めることは出来ないんでしょうね。

さて、大きな空間の中にもうひとつあるホール。
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そして、盛土した丘のしたの部分に、図書館機能が収められていました。

中に入ると、
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円筒形の光庭を設けているのですが、これが結構実際の効果を発揮していて吃驚しました。実際の効果という意味では、メディアテークよりもはるかに実効性のあるつくりだと思いました。図面や写真で見るとこういう風には感じなかったと思います。

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そして、球面の天井に架けられた格子天井が思いのほか効果的なラインを構成していて、これにも少し驚きました。

このほかに、盛土で構成した丘と建築との境目を曖昧にしているところなど、見るべきところの多い建築でした。
しかし全体としては「伊東節」が炸裂してしまっているところが、ある意味で残念でなりません。
……「伊東節」の良い悪いを言っているのではなく、メディアを通してしまうと「伊東節」にひと括りにされてしまって、それ以上のものが見えてこないんですよねぇ……。

次いで、今回の大本命である「足立美術館の庭園」です。
米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で八年連続ナンバーワンを獲得したりとか、ミシュランガイドに掲載されたりとか、話題の絶えない美術館のようですが……、

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ほら、やっぱり、ここにも書いてありました!!

そしてその庭園です。
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手入れの行き届いた広大な庭園は、確かに素晴らしいものでした。
そうして創り上げた庭園と、よりすぐりの日本画を交互に見せ、お互いの効果を高めようとするアイデアも申し分ないと思います。

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しかしながら、ひとつだけ申し上げずにいられないのは、選りすぐりの日本画と、手間を惜しむことのない美しい庭園、そしてそれを鑑賞する人々の間にあり、それぞれを繋いでゆくべきものが、決定的に良くないのだと思います。
端的に申し上げると、それが「建築的ななにか」だということになるのでしょう。
ここに優れた建築があれば、私としては何を感じることもなく、健やかに心置きなく、すばらしい庭園と日本画を楽しむことが出来たのだと思います。

そうして、他の芸術の邪魔をすることなく、人々の活動に静かになにかを提供することも建築の大きな役割であると、真摯に感じた瞬間でした。

(T)
posted by JIAみやぎ at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築雑記

林原美術館

今回の帰省で、必ず行きたいと願っていたのが「林原美術館」でした。

今年二月に目にした驚愕のニュース
「林原倒産!!」
http://www.data-max.co.jp/2011/01/post_13506.html

WIKIPEDIAによると……、
株式会社 林原(はやしばら)は食品原料・医薬品原料・化学原料製品や試薬を研究・製造・販売するバイオメーカー(非上場)。創業は1883年、本社は岡山市北区下石井。主な製品はインターフェロン、トレハロースである。
元々は水あめ製造業であり戦後生産量日本一を誇った時代もあった。デンプンからの各種糖質開発を事業として特許を多数取得し、そこから得られた莫大な収益でさらに新たな研究を行っている研究開発型の企業である。

創業者の林原一族の同族企業だったが、後述の会社更生手続開始(経営破綻)によって林原氏は退陣へ追い込まれ、現在の社長は福田恵温。縁故採用に肯定的な企業であり、社員の公募はせず社員の多くは地元大学に頼み岡山から採用している。

日本国内で化石発掘から展示までを行う唯一の企業とされている。

林原グループは、岡山駅の至近の一等地に広大な土地(岡山藩主・池田家の所有地を買い取ったもの)を持っていることでも知られる。この土地の持つ含み益と特許が生み出す利益によって資金調達が容易なため上場する必要がなく、長期にわたる独自の研究開発を行うためにもあえて上場しないという方針である。この土地は長らく本社や駐車場(林原モータープール)、林原自然科学博物館などに利用されてきたが、「ザ ハヤシバラシティ」として再開発する構想も発表した[7]。

一方で研究開発費を捻出するなどの資金繰りに充てるため、岡山製紙や三星食品などのグループ会社を次々に売却した。

岡山財界とは密接な関わりを持つため、林原がADRの手続きをした事に対し岡山市長と岡山県知事が会見を行なった。

2011年1月、私的整理の一つである事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを申請したことを明らかにした。負債総額は1千億円を超えるとみられ、事業を継続しながら経営再建を目指すとしている[8]。また、岡山駅近所の有料駐車場と本社に岡山の地方銀行である中国銀行が、林原美術館に住友信託銀行が抵当権を設定していることを明らかにした。

不正経理の表面化などのため、2月2日の債権者集会の場で事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを断念したことを明らかにし、同日、林原・林原生物化学研究所・林原商事の3社は東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請した。負債額は1300億円超と見られ、岡山県内の経営破綻としては過去最大である。この責任をとって社長の林原健と実弟で専務の林原靖が取締役を辞任し、後任の社長には林原生物化学研究所の常務だった福田恵温が就任、創業以来一貫して林原一族が主導してきた同族経営に幕を閉じた。



こうしてみると、優秀な研究者が一発大山を当ててしまい、バブルに浮かれ自滅してしまっただけの話に思えてきますが、この林原の研究や文化に駆ける意気込みはまさに郷土の誇りでした。

「林原類人猿研究センター」http://www.gari.jp/
一民間企業が、広大なチンパンジーの研究施設を運営していました。その成果の何をどう役に立てるのかなど、あまり考えていなかったのでしょう。「チンパンジーの知能の研究は、人類にとって必要である」という科学者としての直感にのみ基づいて設立したのでしょう。

「林原自然科学博物館」http://www.hayashibaramuseum.jp/monphoto/index.html
モンゴルに恐竜の化石の発掘隊を派遣していたようです。
実は去年の夏休みに「恐竜展」を開催しており、むすめをつれて行ってきました。発掘隊に参加した研究者が直接説明してくれるコーナーがあったりと、並みの博物館で行う恐竜展とは違った視点が随所に見られました。「俺が掘り当てた恐竜」という視点で語られる骨の断片は、大人から見ても格好良かったです。


どれも、一民間企業が手をつける内容のものではないですよねぇ。
林原は本当に大丈夫か、と誰もが思いつつも、損得を抜きにして面白いと思うことには金に糸目をつけず、何でも手を出してしまう、そんな心意気に誰もが喝采を送っていました。
近年、ベネッセがあれだけ文化事業に手を出すのも、林原が様々な文化活動になにを躊躇することなく猛烈に手を出すのを横目に見て、「尊敬される経営者とはああでなければならない」と感じ入ったに違いありません。

そして今回見に行ったのが「林原美術館」です。
「やってるかなぁ」と少しどきどきしながら、行ってきました。

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「岡山城長屋門をエントランスゲート」として使っています。

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「ああ、林原美術館」
てっきり、道場破りに荒らされたあとみたいに看板が外され、尾羽打ち枯れている様を思い描いていたのですが、大丈夫のようです。

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門を入ると、実は「前川國男」です。
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やはり、瀬戸内海は「松」なんでしょうなぁ……。
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ロビーの様子。
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庭に出てみると……、
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ついでに、岡山から世界に飛び立とうとしている企業をもう一軒。これも林原と同じく非上場企業だと思われます。

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「鳥好」
最近同級生と呑みに出掛けるときには必ずこの店です。
六時を過ぎるといつも一杯だそうです。

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安いし……。

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なんと「ミシュラン掲載店」だそうです。

この日一緒にのみに出掛けた高校の同級生も、外資系大手繊維メーカーの社員なのですが、外人の客が来ると必ずこの店につれてくるそうです。
中途半端な高級店につれて行くよりも、外人客は大喜びだそうです!!

……しかし、大丈夫かミシュラン!!(笑)

(T)
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2011年四国香川・栗林公園……

しばらく前から、ずっと念願だった香川県高松市の栗林公園に行くことにしました。
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わたしがかつて住んでいた「岡山県玉野市」は、電車で岡山市内に出るよりもフェリーで高松に渡った方が便利だったこともあり、かなりなじみのある町です。
フェリーでの風に吹かれての一時間の船旅も、楽しいものです。

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こんなクレーンでよってたかって、ガシャガシャと船をこねくり回している風景も、眺めているだけでも飽きるともありません。

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現在、漁村集落の移転の手伝いをしていることもあり、漁業関連の情報には敏感になってしまいます。
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こんな変わった形の小船がミズスマシのようにすいすい海面を滑って行きます。

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やがて、高松の町並みが見えてきました。写真では撮り損ねてしまいましたが、「玉藻城」という高松の城が岸壁沿いに構築されていて、一般的な城郭とは違う景観をつくり出しています。フェリーは、城壁とやぐらに接岸するように錯覚するほど、隣接した船着場に到着します。

早く着きすぎて暇つぶしに寄った海岸沿いのシンボルタワーには、ちょっとだけ仙台七夕の飾りが吊るされていました。
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施設真ん中のアトリウムの逆円錐形の空間を見て、うちのカミサンが「いろんなところであんな感じの形を見るけど、何か理由があるの?」
……んーっ! 何か理由はあるのでしょうか?

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ああ、やっと辿り着いた栗林公園。小学校のころから遠足でも何度も訪れた場所ですが、こんな風にアピールしておりました……。
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正面入り口から入ります。

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わが娘たちは、無料貸し出し中の日傘をかざしております。

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こんな風に、瀬戸内海らしく松の多い庭園です。

公園内には、ぽつぽつと茶屋が設けられています。
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茶屋の脇には、こんな小屋が設けられていて、何かと見てみると、ここで休憩してお茶とお菓子がいただけるようです。
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順路には幾つかの小高いビューポイントがあり、そこから全体が見渡せます。
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見渡せたかと思うと、うっそうとした緑の中を分け入ってゆくような場所もあり、
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見飽きないように構成が練られています。

要所要所に設けられた茶屋には、鯉のえさが売られており、それを見るたびに娘どもが騒ぎだします……。
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娘が恋に夢中になっている隙に、また、小高いビューポイントに上ると……、
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……やっと、見えてきました。
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石橋の上でこどもたちが大騒ぎをしているので、何事かとおもうと、
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池には亀やすっぽん(?)がたくさんいました。

そして、やっと辿り着いた「掬月亭」。
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中に入ってみると……、
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床の間もこんな風だったり……、

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しかし、こうして実際に来てみると、「数寄屋造り」の建築が何で「雁行配置」なのか、ストンと腑に落ちます。図面や写真を見ているだけではこんな風に雁行配置を実感することは出来ません。

そして……、
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これだけ開放的なつくりなので、開口部周りをよくよく見てみると、雨戸の収納にかなりの工夫をしています。
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この部分の建具は、ずっとこちら側に引いてきて、コーナーの芯棒でくるりと90度回して、
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あちら側に引き込むようになっています。

しかし天井も結構低く、それがすごく気取ってなくて良い気がしました。
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そして、栗林公園駐車場のおじさんに教えてもらった「うどんや」。
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いわゆる「製麺所」です。
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小さい御椀一杯が一玉で160円。二玉で280円。大人の男性は二玉が標準なようです。てんぷらは一律80円。
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しかし、うまかったです!!!

帰りに、谷口吉生さんの「東山魁夷せとうち美術館」に立ち寄り、長居をしようと思ったのですが……、
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ふらりひと回りしただけで、あまり長居をする気にもなれず……、

しかし、瀬戸大橋のふもとに建つこの美術館から見上げる瀬戸大橋は、すばらしく巨大でした!
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ローマの水道橋なんかみると、これ以上の迫力なんでしょうかねぇ…。

もうひとつ、四国の丸亀城を見たかったのですが、暑いのでこどもたちに却下され、谷口さんの名作に四度目の訪問をすることにしました。
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……しかし、この内部空間の展開は本当に良く出来ていると思うんだよなぁ……。

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本当は、旧香川県庁舎も再確認したかったし、百十四銀行、丹下さんの香川県立体育館!もみたかった……。坂出の人工土地も、今すぐに見るべきだとの声もありながら、果たせず仕舞い……。

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帰りのフェリーで、次女と海を眺めながら物思いにふけっていると……。
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最初、タンカーが炎上しているのかと思いきや、
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山火事でした。
小学校のときに習ったのですが、ここは日本一山火事が多い場所だそうです。
昔は銅の精錬所があり、その煙突から飛散するリンのせいで、かんたんに山火事が発生したようです。近年は煙突に取り付けるフィルターの性能が向上したおかげで、山火事は減ったと聞いていたのですが、一度火がつくと、数日は燃え続けることが多いのです……。
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(T)
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2011年08月10日

渋川海水浴場

みなさま。
とんと、ご無沙汰しております。
ある地区の集団移転の手伝いや、もろもろの復興関係の雑事に追われるあまり、こちら方面には全くかまうことが出来ませんでした……。

ですが、一週間の夏休みをいただけることとなり、追い迫る仕事から逃げるように、深夜の高速道路を夜逃げ同然のスピードで駆けてきました(笑)

で、行き着いたのが「渋川海水浴場」です。

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当然東北地方では、誰ひとり知らないでしょうが、こちら岡山では一番の海水浴場なのです。瀬戸内海の波のちゃぷちゃぷ具合は、海水浴にはもってこいです。
ちなみに、うちの次女は、以前高知の荒波に呑まれかけて以来、太平洋での海水浴を極端に嫌がります。

そこで見かけた一軒の海の家。
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この生簀で釣りをします。

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一回500円なので、ねだる娘たちには諦めさせました。

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東北地方の海水浴場ではあまり見かけないような気がするのですが、どうでしょうか?

海水浴場に面したキャンプ場です。
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すべてのキャンプサイト、バンガローが海に面していて、すごく良さそうでした!

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朝早いこともあって、人の少ない海水浴場はなかなか素敵でした。

(T)
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